宇宙のめいぐると

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ブルジョワジーは荒野を目指す

2011年02月23日 00時56分51秒 | CINEMA
今回はフランソワ・オゾン監督作「しあわせの雨傘」、
昨年末の「Ricky リッキー」から間髪入れずに新作公開です。
出演はカトリーヌ・ドヌーヴ、ジェラール・ドパルデュー。


スザンヌは雨傘工場の社長婦人。
夫で社長のロベールは社員を過酷な労働条件で働かせている。
ある日、工場のストライキが原因でロベールが心臓発作を起こしてダウン。
急遽社長の椅子に座ることになったスザンヌは
女性ならではの感性で会社を建て直していく。

フェミニズム映画の真骨頂ですな。
ただの飾りだと思っていた女性が男に取って変わるような才覚を発揮する
というストーリーを70年代のテイストで軽快に描いています。
息子が母親を、娘が父親を慕うところは男女の逆転現象を暗示しているんでしょうか。
息子役のジェレミー・レニエの方がよっぽどナヨってたし(笑)。

ドヌーヴ出演は「8人の女たち」以来ですがよほどオゾンと気が合うんでしょうね。
ドパルデューとの相性もバッチリ。
ヒッチハイクしたトラックの運ちゃん役で「Rickyリッキー」のセルジ・ロペス
(今さらながら気付いたのですがこの人「パンズ・ラビリンス」のビダル大佐だったのね)
もチョイ役で出演してました。

シリアス路線もいいですがオゾンには何作かおきに
こんな軽いタッチの良作も作り続けて欲しいですね。



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