バタム ノート BATAM Note

バタムの生活ノート、バタムの情報、徒然なるままに、気ままに書いてみるブログ。

バハサなテクニシ

2005-09-23 13:29:07 | Weblog
例えば、アパートやホテルのテクニシ(技術者?)
とんでもないのがこの「テクニシ」。 技術者には違いないらしいが、なんか勘違いをしている。
配線やら電球変えの電気工事も電子機器修理も機械修理も全てやってのける万能選手(?)がこのテクニシ。
「この部屋、ちょっと暗いなあ」と言えばたちどころに天井にドリルで穴を開け電灯を増設したりしてくれる。
「OK kan !?」
工事のあと、得意気に言う。
手際は大したものだ。タコ足配線で、いつ漏電が起こっても不思議でないくらいいい加減なパッチワークだけはうまい。
ロングステイしているアパートやホテルで、NHKが映らないぞ、TVの音声が出ないぞ、と言うような問題はバタムでは日常茶飯事に起こる。
ハウスキーピングに電話して、今すぐに受信機器をチェックしろ、と言って切る。
部屋に来なくてもいいからそちらで調べろと言っても、部屋にやってくるのが、ドライバーを片手にしたテクニシだ。なぜかどのテクニシも誇らしげにドライバーを1本かざしてやってくる。
TVをチェックするのにそんなでかいドライバーが要るかい?
「ま、いいや、ほらこのTVの音が出てないだろう」と部屋に入れて不具合を見せる。
「ふむふむ・・・」
と、インドネシア独特の髭をぴくつかせながらブルーの作業服のテクニシが納得したのか部屋を出て行く。
そのあと、うんともすんとも言ってこない。TVも一向に直らない。
もう一度、ハウスキーピングに電話を入れる。誰も出ない。いくら鳴らし続けても何故か出ない。
変だな、と思いながら、フロントに電話をしてみる。
さすがにフロントは「だんまり」は決め込む事は出来ない。で、TVの事情を話す。
すると、技術的問題は「テクニシ」でないと解らないから部屋に行かせると言う。
おい、おい、またかよ。
「さっき、来て見ていったからもう一度部屋まで来る必要は無い、TVの音が出るようにしてくれればいい」
問題はTVの方ではなく、レシーバーの方を調べて欲しいのだが、議論しても始まらない。電話を切る。
しかし、誰も来ない・・・
しばらくして、フロントから電話が掛かる。
「テクニシは既に帰って、もう居ない。明日にテクニシを部屋まで行かせるので・・・」
私はあんぐりと口をあけて言葉なく、ガチャンと電話を切った。

すべてがこんな調子なのである。
自分に解決できない、何か不都合が生じると、家にさっさと帰ってしまう呑気なテクニシなのである。

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