バハサな会話
バタムで生活をしていてこちらの人たちの会話に戸惑う事がよくある。
こちらの人たちは何かしら都合が悪くなると、知らん振りをする傾向がある。
何か頼み事をしたとき、相手はよく理解もしていないのに生返事をしてふらっと居なくなった後「ノーレスポンス」になることが多いのである。
こちらは投げ掛けた方だから、相手の返事や出方を待っている。
しかし何時まで経っても相手は知らん顔をして「なしのつぶて」である。
例えば、レストラン。
あるとき日本食を食べていて、醤油を頼んだ。
「Soy sauce」と言ってウエイトレスの顔色を見る。
相手は「アア~ン」などと、いい加減な返事、のような気がする。
しばらくして、赤い「トマト・ケチャップ」を持ってくる。
「違う、ちがう、それじゃない。ソヤソース、ジャパニーズ・しょう油」
と叫ぶ。相手はキョトンとしている。
バハサ・インドネシアで Saus tomat がケチャップ。
発音がサウス・トマッで「サウス」だけが「ソース」に似ている。
Bahasa Indonesia では、ケチャップ・マニスが甘いしょう油で、ケチャップ・アシンがしょう油。
「ケチャップ・アシン」と言うと、「アア~、オオ~ッ」と相槌を打たれて、待っていると、小皿に妙な中国製らしきしょう油っぽい真っ黒なドロッとした液体を持ってくる。
似て非、味は全く違う。
「違う、ちがう!ソイソース、ソイアソース、ジャパニーズ・しょう油だよ」
と再度叫ぶと、怪訝な顔をしてから「オオ~ッ」と奥へ行く。
その後、幾ら待っても何も持って来ないし、やがて何も言って来なくなる。
ウエイトレスを見ると、他のテーブルの客と話を始めたりしている。やがてこちらから遠ざかって別の何かを始める。こちらを見ることはなく、こちらがしょう油なしで食べ始め、諦めるのを待っている風だ。
今度は、別のウエイターを呼んで同じ事を頼む。
さっきまでのやり取りを見聞きして知っている筈なのに、相手は初めて聞く様な素振り。こっちは食事の手を止めて説明するが、解って貰えない。
「tunggu sebentar ya」ちょっと待って、と言った切り、やはり戻っては来ない。
誰でもいいから呼びつけて、
「あの、その、ソイソース。とにかくキッコーマンだよ!」
「オオ~ッ、キッコーマン。ブギトゥ!」
やっと通じた。食卓用のキッコーマンしょう油の瓶はどこかにあったのだ。
ブランド名の方が解りやすいのだった。
ここではジャパニーズはマイナーでプレゼンスが低いのだ。
バタムで生活をしていてこちらの人たちの会話に戸惑う事がよくある。
こちらの人たちは何かしら都合が悪くなると、知らん振りをする傾向がある。
何か頼み事をしたとき、相手はよく理解もしていないのに生返事をしてふらっと居なくなった後「ノーレスポンス」になることが多いのである。
こちらは投げ掛けた方だから、相手の返事や出方を待っている。
しかし何時まで経っても相手は知らん顔をして「なしのつぶて」である。
例えば、レストラン。
あるとき日本食を食べていて、醤油を頼んだ。
「Soy sauce」と言ってウエイトレスの顔色を見る。
相手は「アア~ン」などと、いい加減な返事、のような気がする。
しばらくして、赤い「トマト・ケチャップ」を持ってくる。
「違う、ちがう、それじゃない。ソヤソース、ジャパニーズ・しょう油」
と叫ぶ。相手はキョトンとしている。
バハサ・インドネシアで Saus tomat がケチャップ。
発音がサウス・トマッで「サウス」だけが「ソース」に似ている。
Bahasa Indonesia では、ケチャップ・マニスが甘いしょう油で、ケチャップ・アシンがしょう油。
「ケチャップ・アシン」と言うと、「アア~、オオ~ッ」と相槌を打たれて、待っていると、小皿に妙な中国製らしきしょう油っぽい真っ黒なドロッとした液体を持ってくる。
似て非、味は全く違う。
「違う、ちがう!ソイソース、ソイアソース、ジャパニーズ・しょう油だよ」
と再度叫ぶと、怪訝な顔をしてから「オオ~ッ」と奥へ行く。
その後、幾ら待っても何も持って来ないし、やがて何も言って来なくなる。
ウエイトレスを見ると、他のテーブルの客と話を始めたりしている。やがてこちらから遠ざかって別の何かを始める。こちらを見ることはなく、こちらがしょう油なしで食べ始め、諦めるのを待っている風だ。
今度は、別のウエイターを呼んで同じ事を頼む。
さっきまでのやり取りを見聞きして知っている筈なのに、相手は初めて聞く様な素振り。こっちは食事の手を止めて説明するが、解って貰えない。
「tunggu sebentar ya」ちょっと待って、と言った切り、やはり戻っては来ない。
誰でもいいから呼びつけて、
「あの、その、ソイソース。とにかくキッコーマンだよ!」
「オオ~ッ、キッコーマン。ブギトゥ!」
やっと通じた。食卓用のキッコーマンしょう油の瓶はどこかにあったのだ。
ブランド名の方が解りやすいのだった。
ここではジャパニーズはマイナーでプレゼンスが低いのだ。