愛媛のおいしいみかん 青い樂園

海と山と人 光と風と水
 since2005

          ☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆橘中之樂

宮川です。

2008-11-07 | 味覚
昨年、大変好評だった、宮川早生。


 今年は、カメムシで全滅です。

 写真を見ても、カメムシの被害がわかりにくいですよね。


 これが、カメムシの恐ろしいところなのです。


 みかんは収穫後、人間によって、選果され、出荷されます。

 カメムシの被害果と、そうでない果実を見分けるのは、とても大変なのです。


 プロでも、難しいといえます。

  
  今年のように、カメムシの大発生があると、私のように殺虫剤を使用しない農園のみかんは、壊滅的なダメージを受けます。

 それでも、悪いのは、カメムシではないと思っています。

 人間が作り出した、荒廃した人工林から、彼らはやってくるのです。

 人工林を再生し、森の国をよみがえらせることが出来れば、みかん農家も、カメムシ防除など必要なくなるのだと信じています。

 そうすれば、農薬汚染も減るでしょうし、人々はより豊かになれると思います。


 そのために私が出来ることを、いつも考えながら、みかん仕事をしたいと思っています。


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2 コメント

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Unknown (kazuyoo60)
2008-11-08 07:45:27
カメムシは嫌ですね。かなりの種類が我が家にも住んでいるようです。
美味しそうなミカンになりました。
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kazuyoo60様 (アベッカム)
2008-11-08 19:11:34
果樹の果実を吸汁するカメムシは、3種類が知られていて、これらがほとんどです。

 大きなクサギカメムシ、一回り小さいツヤアオカメムシ、さらに一回り小さい、チャバネアオカメムシです。

 今年は、チャバネアオカメムシが特に多かった感じがします。

 写真のみかんは、おいしそうに見えますが、吸汁されています。おいしくありません。

 みかんは、害虫には比較的強い農産物です。

 味を直接的に悪くする害虫や、微生物はとても少ないと言えると思います。

 残念なことに、ヒノキの人工林から進入してくるカメムシだけは、直接的に味を悪くします。

 カメムシも、かわいそうなもので、いくらみかんの汁を吸っても、彼らの栄養にはならないんですよ。

 そう、本来のエサであるヒノキの実がないので、仕方なしに吸っているのです。

 肉まんの材料がないので、ダンボールで作ったものを、食べているようなものです。


 カメムシは、みかんの汁を吸っても、子孫を残すことが出来ないのです。

 人間も、本来食べるべきものを食べないでいれば、じゅうぶんな栄養を摂れませんよね。

 我々もまた、まがい物の『食品』をとらずに、本物の食べ物を食べるべきだと考えております。


 私は、これからも、本物の食べ物を生産してまいります。
 
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