イベントが終わっての打ち上げの用意だということでで、カズコさんが左手で包丁を持ってキャベツを切り出した。
左手で包丁を持つ人は初めてだ。カズコさんは器用にキャベツを千切りにしていく。
美代は思わずカズコさんの動きにつられて、そこに居たのだが、これから焼きそばとお好み焼きを焼くのだと聞いて目を丸くする。
美代はこのイベントにこのメンバーで参加するのは初めてだった。
先ほどまでの元気のいい女性が、今はすっかり大阪のおばさんになりきって、
秋も深まったというのに汗を拭きつつお好み焼きを焼いていく。
焼きそばが少し入っているのはモダン焼きというそうだ、ほかの大阪出身者が言っている。
美代も焼きそばの袋を開けたり、卵を割ったり、卵10個の中に大量のキャベツ、小麦粉を混ぜる作業に加わっていく。
女性数人で炊き出しのようなことをするのはなぜか懐かしく、体が動いてしまう。
10センチくらいの円形に焼かれたモダン焼きの試食は、この上なくおいしい。
こんなおいしいお好み焼きを食べるのは初めてだ。
二口試食させてもらったところで、帰ることにした。
5時に帰るつもりが、もう5時半だ。楽しくて時間が早く過ぎたようだ。
「私試食もしたしもう帰るね」と美代が言うと、
みなびっくりして、焼きそばとお好み焼きを持たせてくれた。
とてもいい匂いが自宅まで続いて、
美代はとても幸せになっていた。
家に帰ると食事を終えたはずの、これから夜勤の息子にほとんど食べられてしまうのだったが。
左手で包丁を持つ人は初めてだ。カズコさんは器用にキャベツを千切りにしていく。
美代は思わずカズコさんの動きにつられて、そこに居たのだが、これから焼きそばとお好み焼きを焼くのだと聞いて目を丸くする。
美代はこのイベントにこのメンバーで参加するのは初めてだった。
先ほどまでの元気のいい女性が、今はすっかり大阪のおばさんになりきって、
秋も深まったというのに汗を拭きつつお好み焼きを焼いていく。
焼きそばが少し入っているのはモダン焼きというそうだ、ほかの大阪出身者が言っている。
美代も焼きそばの袋を開けたり、卵を割ったり、卵10個の中に大量のキャベツ、小麦粉を混ぜる作業に加わっていく。
女性数人で炊き出しのようなことをするのはなぜか懐かしく、体が動いてしまう。
10センチくらいの円形に焼かれたモダン焼きの試食は、この上なくおいしい。
こんなおいしいお好み焼きを食べるのは初めてだ。
二口試食させてもらったところで、帰ることにした。
5時に帰るつもりが、もう5時半だ。楽しくて時間が早く過ぎたようだ。
「私試食もしたしもう帰るね」と美代が言うと、
みなびっくりして、焼きそばとお好み焼きを持たせてくれた。
とてもいい匂いが自宅まで続いて、
美代はとても幸せになっていた。
家に帰ると食事を終えたはずの、これから夜勤の息子にほとんど食べられてしまうのだったが。