まわるです。こんばんは。今日は金環日食がありましたね。ご覧になりましたか? 私は自分の体内時計が狂っていたようで、いつもは6時半頃には起床するのに、今日に限って寝坊して7時40分頃起床。折角の機会なのに残念なことをしました。
ところで、断酒して2週間が経過し、病院にも都合2回行きました。そろそろ初回通院時の記憶が怪しいので、今日は始めて病院に行った時のことを書いておきます。
私の主治医はS先生です。私と同年代、40代に見えます。人当たりのよい、優しく穏やかな雰囲気の先生です。
初診ということもあり、S先生と長時間会話しました。診察時間は1時間位だったのではないかと思います。私がいつ頃から酒を飲み始めたのか、普段どのように酒を飲んでいるのか、年とともにどのような変化があったか、飲酒が原因で何か問題を起こしたことがあるか、なぜ病院に来ようと思ったのか等、その他もろもろの問診を受けました。
問診の後、アルコール依存症について基礎的なことから興味深い話題を交えつつ説明して頂きました。アルコールは強い依存性のある薬物であること、多くの有名人がアルコール依存症に帰因する病で亡くなっていること、外国と比べると日本ではアルコール依存症のイメージが悪いためにアルコール依存症であることを認めたがらない風潮があること、アルコール依存症で亡くなった方の平均寿命は40代後半から50代前半と極めて若い年齢であること、アルコール依存症は今の医学では治せないこと、アルコール依存症で亡くなる方の死因は肝硬変・糖尿病・心筋梗塞などのほか自殺や不慮の事故の割合が高いこと等、色々な話しを伺いました。
話しの途中、S先生は引き出しからミニカーを取り出して、右や左に軽く動かしています。
S先生 「まわるさん。ブレーキが壊れたクルマって運転したことありますか?」
まわる 「さすがに無いです(笑)」
S先生 「ブレーキが壊れたクルマを運転したらどうなりますか?」
まわる 「それは・・・どこかにぶつかったりして事故になっちゃいますよね。」
S先生 「そうですよね。アルコール依存症の人は『ブレーキの壊れたクルマ』なんです。普通の人ならここで止まらなきゃと思うところでも、アルコール依存症の人はそのまま止まらずに走ってしまうんです。人間のすごく動物的な部分が影響を受けているために、理性ではどうにもならないんです。」
まわる 「そうですか。困ったものですね(苦笑)」
S先生 「まわるさんの場合、アルコール依存症であることは間違いなさそうなので、治療としてできることは断酒しかありません。断酒するということでいいですか?」
まわる 「はい。それでお願いします。ところで先生、断酒するために『抗酒剤』という酒が弱くなるクスリがあると聞いたのですが、酒をやめた時の離脱症状(=禁断症状)を抑えるクスリは無いのですか? そういうクスリがあったほうが楽に断酒できると思うのですが・・・」
S先生 「ありますよ(笑)。そのためのクスリも処方します。」
まわる 「ほんとですか先生!! では断酒でお願いします!! やっぱり病院には来てみるもんですね!!」
だいたいこんな感じだったでしょうか。断酒するということは、この先一生アルコールを飲まない生活を選ぶという(酒飲みにとっては極めて重要な)ことなのですが、禁断症状が出ないというあたりがツボにハマったのでしょうか、かなり簡単に結論を出して断酒を開始しました。断酒を始めて2週間、禁断症状を抑えるクスリ(セルシン錠(一般名:ジアゼパム錠))には本当に大変お世話になってます。この日、病院で処方してもらったクスリについてはこちらをご覧になって下さいね。