続きです。
(注)以下、文章のリズムを重視して文末表現を断言口調にしていますが、基本的には、仮説・推察であることを予めお断りします。
〈「1万2千年以上前」の本当の意味〉
ここで、私の仮説自体に一見矛盾が生じていることに気づかれた方もおられると思います。
①1万2千年以上前の「カタカムナ文明」は存在しなかった。縄文文明と関連付けるのも間違い。
と前述している一方、
②日本に超古代文明は存在し、世界に文明を伝えた。
というのは、明らかに矛盾しているのではないかということです。
カタカムナファンが主張するような「カタカムナ文明」は存在しません。なぜなら、「カタカムナ文明」は、賀茂神道の伝承を元にした楢崎の創作だからです。楢崎の頭の中にしか存在しません。
また、「1万2千年以上前」だから、縄文文明と関連づけるのは間違いです。また、縄文文明の中心は、青森県周辺、関東平野、諏訪・八ヶ岳山麓、南九州(〜約7千年前)であり、六甲山系どころか、近畿地方には、縄文文明のセンターはありませんでした。
一方で、「1万2千年以上前」というのは引っかかる年数です。ノアの洪水伝承、ホピ族の伝承の水で滅んだと言われる文明、「オアスペ」のパン大陸の水没、ピラミッドやスフィンクスの建造、ムー大陸・アトランティス大陸の水没、これらは全て「1万2千年前」ではないかと言われています。(聖書上の記述は違いますが。)
日本近海の海底遺跡(与那国島、出雲沖、青森沖、和歌山沖など)も、この時期、氷河期の終焉によって海面上昇が起こって水没した文明の痕跡ではないかと考えられます。
『カタカムナ文献』の元ネタであろう賀茂神道の伝承にある?超古代文明は、水没した文明の伝承だと推察できます。
仮に、賀茂神道に1万2千年以上前に水没した文明の伝承があったとすれば、シュメール ・ヘブライ伝承(ノアの洪水)、ホピ族伝承やナーカル文書(ムー大陸)、プラトンの伝承(アトランティス大陸)と同じく、滅亡した文明の伝承が日本にも残っていたということです。
日本には、他にも、竹内文書のように太古に超文明があって世界に伝えたという伝承があります。
さらには、その文明の姿が書き残されているのは特殊です。仮に『カタカムナ文献』が賀茂神道の伝承の深部を再現できているのであれば、それは、極めて貴重なものだと言わざるを得ません。
水没した文明は、波動次元の科学を持ち、これに基づいた文明を構築していたことになります。これは、地球(ガイア生命体。集合的無意識の深部)の波動が変わり、これからの人類文明が発達させる科学だとずっと私が直感していることと合致します。
〈超古代文明滅亡後〉
ただ、それでも滅亡したことをどう捉えるかは重要です。
結局、(地球の波動がダウンして)心の問題というか、人類が傲慢で利己的になり、愛や感謝を失って異民族との対立を深めて滅亡したというのが世界各地の伝承が伝えるところですが、この点は『カタカムナ文献』には皆無です。そもそも、同文献には、愛や感謝、逆に利己心についての言及はなく、その点は物足りなく見えます。
1万2千年前に滅亡したのであれば、その原因に言及するのは当然のことですから、賀茂神道には、滅亡原因やそれを避けるための修養方法についての伝承はあったのでしょう。
だから、『カタカムナ文献』に記載がないのは楢崎の関心になかったからか、そこまでは教えてもらえなかったのだろうと思います。
縄文文明は、超古代文明の生き残りが作った文明だと考えられます。水没後の人類文明では最古です。
滅亡を繰り返さないように、愛や地球・自然への感謝を最重要にした文明で1万年という長きにわたり持続し、戦争が起こらなかった驚異の文明です。この点、他の大陸文明(管理と規制中心)とは全く異なる点で、今に至るまで影響を与えています。
縄文時代、いくつかの部族の中には、超古代文明の叡智を継承した部族がいて、それが賀茂神道に継承されたのかも知れません。
あるいは、賀茂氏や秦氏の祖先は、いったん海外に移住したのかも知れません。(日本列島からなのか、日本列島周辺や太平洋の水没地域からなのかは分かりませんが。)
https://blog.goo.ne.jp/meedai/e/53069ca46086b5cd4802cdc228c83ee8
つづく