どうでもいい四百字 第二中間貯蔵施設

あってもなくてもいいもの。

どうでもいい四百字 2479

2019-10-21 18:06:31 | 時間の無駄
鶏唐揚げ弁当のジレンマと云う言葉が無かったので、さっき作った。出来立てホカホカのうちにご賞味頂きたい。売上を伸ばしたいお弁当屋さんが、一番人気の鶏唐揚げ弁当の販売を強化する事にした。主な購入層である成人男性を念頭に唐揚げの量を増やし値段を据え置いた所、狙い通り売上は急増した。しかし原価の安い海苔弁当等の客層まで唐揚げ弁当にシフトし、テコ入れで悪化していた利益を更に削り、赤字に陥ってしまったとの事である。ジレンマではなく単なる経営判断ミスにも思えるのであるが、そう云う表現の方が教訓っぽくなるので、このままご賞味頂きたい。結局の所、新規客を呼び込めず客単価も上げられなければどれだけテコ入れしても無駄なのであり、例えば高齢者向け少量パックを出す方が理に適っていたのかも知れない。この場合は数値として可視化されたが、似た様な例は身近にも結構有る様な気がすると、鶏の唐揚げを賞味しながら考えるのである。

どうでもいい四百字 2478

2019-10-20 19:44:30 | 時間の無駄
ゲーム開始直前から、急に画質がザラくなった。「感動の瞬間は、是非4K8Kで」と云うNHKのハイブロウな嫌がらせかと思ったのだが、サブチャンネル使うと帯域が足りなくなるだけだろう。本題に入る。英国議会の粘り腰には、心底恐れ入る。結局ジョンソン首相は離脱延期をお願いする文書をEUに渡さざるを得なくなった。法律で定められた雛形その儘でサインもしていないと云う、公文書として大丈夫なのかと云う代物であり私は大笑いなのだが、追及されていない所からすると合法なのであろう。別途「絶対に離脱してやる」と云う長文も送り付けているので、当人としては10月末にはどう云う形であれEUから抜ける心算だろうが、粘り腰の議会がそれを許すとも思えない。しかしEU側も意見集約の時間は取れないだろうし、これ以上労力を割きたくないと云うのが本音だろう。この儘なし崩しに個別案件対応で離脱「した事にする」と云う、ハイブロウな決着になりそうなのである。

どうでもいい四百字 2477

2019-10-19 20:18:48 | 時間の無駄
共産主義が流行らなくなった理由は単純である。人間はそこまで合理的たり得ない。伴侶や子供の飢えや寒さを真っ先に解消したくなる生き物には、冷徹に過ぎるのである。生き残っている共産主義国家はそこら辺の問題に折り合いを付けるのを諦めたから存続していると云う、逆説的な存在である。だったら共産主義の看板を外しても良さそうなものだが、そんな合理的な判断すら下せない辺りが、人類の限界に思える。昨今ではそう云ういい加減さに業を煮やし、どうにか人間を数式の中に押し込もうとして行動経済学なる学問が発展し、それなりに成果を上げている(男性用小便器にハエの絵が描いてあると、合理的理由も無く皆がそれに当てたがる等)様である。ただ理論が美しければ美しい程、正しければ正しい程、その枠から確実にはみ出すのが人間の面白い所である。これからも新理論が提唱され続けるであろうが、どう合理的に考えても上手くいくとは思えないのである。

どうでもいい四百字 2476

2019-10-18 18:35:57 | 時間の無駄
平和の祭典を北方領土でどうだ。そう首相に呼び掛けて頂くのもアリかと思います。どうもこの人は虚を突かれると口を滑らせるタイプの様で、今回の奇襲を見抜けずに当たり散らされた関係者各位には深い惻隠の情を捧げる。何より本当に打診しプーチン大統領から「ドウゾドウゾ」と色よい返事が来た時のリスクの大きさを、理解していないと思う。開催地の正式決定は今後の詰めに掛かっているのであろうが、下手に意地を張らず、素直に札幌にしておいた方が傷は浅いと思う。寧ろ問題はそれ以外の競技である。特にテスト大会が酷評を極めたトライアスロンは、「マラソンが逃げるんだったら私も」と直訴しないとも限らない。離脱ドミノの阻止と行き当たりばったりの英断を下しまくるIOCへの対応で組織委は大忙しとなろう。入念な根回しでお膳立てたオモテナシが鶴の一声でちゃぶ台返しされるのは世界的なトレンドであると、関係者各位には腹を括って頂きたいのである。

どうでもいい四百字 2475

2019-10-18 00:05:16 | 時間の無駄
いきなり秋めかれても、対処に困るさいたまである。着る物とかの判断を誤る上、体が急変に全くついて行けない。上着を着たり脱いだり袖を捲くったり下ろしたりと、誠に忙しない。そう考えてみると秋は存外過ごし易い季節ではないのかも知れない。寒暑が首尾一貫していれば、その対策だけで事足りる。しかし体感温度が閾値を越えて上下するだけでなく、外歩きには寒いけど満員電車に乗ったら暑いの様な、シチュエーションを加味した判断が求められると、何とも厄介である。風邪を引きたくないから厚めに着込んだら想定外の暑さで汗をかき、後に冷やされて努力が水泡に帰すると云うのも一度や二度では無い。半世紀も生きているのに未だに調整が上手く行っていない事から、私は秋に向いていない体質であるという仮説が成り立つのであるが、21世紀になってもその欠点を補完する技術が確立していないのは、人類の怠慢であると汗まみれになりながら糾弾するのである。