どうでもいい四百字 第二中間貯蔵施設

どうでもいい四百字 3523

積み上がったカネには、確かに人を黙らせる力が有る。石川県能登町が道の駅に設置した「イカキング」が人気らしい。特産のスルメイカを模した約13mのオブジェで、費用の大部分をコロナ対策が名目の地方創生臨時交付金で賄った事が批判を浴び、悪目立ちする格好で観光の目玉となった様である。2500万円の支出で経済効果6億円弱、宣伝効果18億円だそうで、費用対効果は確かに抜群である。二匹目のドジョウを狙う首長さんが出てこない事を願っている。この手の公共投資の問題点は、終了条件を設けない所にある。FRP製だから簡単に壊れはしないだろうが、メンテナンスは必須だし老朽化対策も見越しておかねばならない。集客効果が無くなった途端に見向きもされなくなり、朽ち果ててから撤去費用の捻出を考え出すのは全国のSL展示を見ても明らかである。瞬間風速に一喜一憂せず街のシンボル、若しくはご神体として末永く愛される努力を損得勘定抜きに求めたいのである。

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