ヤケなのか世論に押されたのか。恐らくはその両方だろう。北欧を皮切りに、欧州で活動制限を完全解除する動きが起きている。生活に支障が出ている人も増え、色んな理由で暴れる人も多い現状では、少々のリスクは取らざるを得ないのであろう。医療機関への負担は季節性インフルエンザの数倍程度に落ち着いてはいる様だが、ステルスオミクロンとかもうなんでもアリなネーミングの変異株の存在も指摘されており、同列に語るのは早計である。状況次第では再度締め付けるのだろうが、それで結果を出せなければ政治生命に係わる。嵐が過ぎ去るのをじっと待つ心算かも知れない。日本の政治家はその点生真面目で、3歳児のマスク装着を真剣に議論している。衛生観念が無い幼児にマスクを着けさせるのは無益どころか害悪、と一刀両断した小児科医が居たが、50歳児もそう思う。何も手を打たないと批判されるのが怖いのだろうが、抜ける手は抜いた方が後々の為なのである。
