人権は保護されなければならない。故に「購入したスマホを自分で分解・修理する権利」も保護されなければならない。そう云う理屈が欧米で罷り通っているそうで、Appleはセルフ修理キットの一般販売を以前から行っている。これにGoogleも追随するそうで、Pixelの純正パーツと工具が提供されるとの事である。自作PC派であり人権擁護派でもある私としては積極的にその流れに乗らねばならないのだろうが、正直言うと老眼が辛い。何よりスマホは分解される事を想定した設計を放棄してから久しく、ネジ止めとかでは無く特殊な接着剤を使っている箇所も有る。手先が器用でなければ人権の件は一旦棚に上げ、専門家にお任せするのが賢明である。また、そう云うのが販売されると、分解と云う名の破壊行為の末に「何で私だけ修理出来ないのか」と怒り狂う善良な市民が出てきがちである。それを人権の濫用と笑うのは容易いが、似た様な事を別の形でやらかしている自覚も有るのである。
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