どうでもいい四百字 第二中間貯蔵施設

どうでもいい四百字 3654

近頃の若いモンは、シッカリしている。社会人一年目から老後の心配をしているのである。そんな半世紀先の話を悩んでも仕方ないと思うのだが、それを許さないのが情報化社会である。ネットを漁ればそれっぽい正解が転がっており、攻略に失敗したらどんな末路を辿るのか、分かり易く解説してくれるのである。マトモな判断能力の持ち主なら、委縮して当然だろう。頑張ればより良い朝が来る、と建前でも言える社会に出来なかった事は詫びるが、「落とし穴の無い道は無い」と云う事前知識を仕込める様になった分だけ、人類は賢明になったと思ってもらいたい。付言すればネットの正解は、あくまで「過去問」に対するものである。50年前には存在しなかった業務で食っている人がヨノナカの7割を占めているのであり、落とし穴は時々刻々と変化する。勇気を出して一歩を踏み出せとは口が裂けても言えないが、「ダイタイ、ナントカナルヨー」を餞の言葉としたいのである。

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