キャッシュレスが進めば不正も増える。2021年のクレジットカードの不正利用は、全国で330億円にも上り、過去最大だそうである。傾向としては限度額を一気に使い切るのではなく、数百円の少額決済をコツコツ積み重ねる手口が増加しているそうで、確かにそれだと気付かずに抜かれ続ける人も出てくるだろう。個人で出来る対策は怪しいメールやSMSのリンクを踏まない事と、利用明細はこまめにチェックする事ぐらいであるが、どちらもヒューマンエラーが発生しがちであるし、何より明細を穴が開くまで精査した結果、全部自分が使ったものだった事が判明して絶望するのも悲しい。生体認証を必須とした多要素認証の早期実装を各事業者にお願いしたいのであるが、現状ではある程度のスペックのスマホが無いと難しい場合も多い。キャッシュレスを国策として推進するならそう云う所にも目配りして欲しいし、マイナカードを認証デバイス化する位の気合を見せて欲しいのである。
