商売上手である。NVIDIAが日本の「ソブリンAI」の基盤作りを強化すると発表した。また良く分からない単語が出てきたが、IT業界ではよくある事なので拘らない事をお勧めする。要するにデータセンターやLLM、そしてそれらを運用する人材を全て自国内で調達し、AIの齎す経済的恩恵を米国に吸い上げられない様にしましょうと云う事らしい。如何にも経産省が飛び付きそうな案件であり、目ざとく投資を決定したソフトバンクに最大421億円の助成をするそうである。無論データセンターのコアとなる演算機器はNVIDIAが提供する。昨年来日した際にはGPUの優先供給をメガネに約束したりもしている。米国だけでもウハウハな筈なのに、データ経済保障と云う大義名分で他所の国にも売り込もうとする姿勢はアッパレの一言である。ライセンスビジネスのやり口には敬服するしかないのであり、デジタル赤字を解消したいなら積極的に真似すべきであると、官僚各位に提言申し上げたいのである。
