6月15日に経済活動を全面再開します。米国カリフォルニア州知事はそう声明を出した。ワクチン接種が順調で、変異株の影響が無ければと云う但し書き付きではあるが、こう云う「ゴールを明示して協力を呼び掛ける」やり方は、我が国でも学んで欲しいと思う。人口3951万人の内の369万人が罹患し、急減したとは言え今でも毎日2000人の新規陽性者が出ている渦中なので、勇気ある決断だと思う。ただそうしないと暴れる国民性と云う側面も有るだろう。上からの理不尽に我慢強い事で定評のある日本人であるが、ズルズルと瀬戸際が続いていけば疲弊もするし、逆ギレした時の破壊力は世界屈指だと私は思っている。ただワクチンが働き盛り世代に行き渡る時期すら分からない状況では、ゴールを明言する胆力の有る人は皆無だと思う。令和五輪の絡みも有って何とかはぐらかして乗り切りたいと云う気持ちは分かるが、「信無くんば立たず」の言葉を今一度噛み締めて欲しいのである。
