何であれ、統計は取っておくべきものである。さいたま市はプリンの支出額が全国一位だそうである。総務省家計調査の令和元年から三年までの平均で、県庁所在地及び政令指定都市の中での一番だから何となく恣意性を感じてしまうが、こう云うのは言ったもん勝ちである。体感的には世田谷区に負けている気がしても、データで裏付けられているのが強みである。家計調査自体が統計としてはデータの扱いが雑、と云うご意見は謹んで承るが、ラーメンや餃子の一番もこれを根拠にしているのである。これを機に、是非さいたまにお越し頂きプリンをお召し上がり下さいと申し上げたい所であるが、プリン横丁とかプリン博物館とかの娯楽施設が有る訳でもなく、そもそもハシゴして食べるものでも無い様に思う。そう云う集客力の弱さ加減が如何にもさいたまらしいのであり、日本一の称号を持ち腐れさせる事に関しては他の追随を許さないユルさが、魅力と云えば魅力なのである。
