水商売の休業補償に、自分の税金が使われるのは嫌。本音をストレートに呟く芸能人に賛否両論であるが、残念ながら税金とはそう云う性質のお金である。高額納税者の居住地域だけ道路や上下水道が整備されていたら、不公平感を抱くのと根っこは同じである。重ねて残念ながら市区町村単位で見ればその格差は存在するので改善の余地は大きいのであるが、歴史的に見ればよくやっている方だと思う。先日、頼みもしないのに50年前に埋設されて老朽化した上水道管を交換する工事を拙宅の前でやってくれたのであるが、こう云う「何も起きていない内に対処する」孜々たる営みで私達の生活は支えられているのであり、それを思うと多少の談合とか癒着とかは許してしまいそうになる。休業補償も生活困窮者の救済と云う意味も有ろうが、第一義的には「病巣の摘出」である。多少モニョる事に共感はするが、ここは「無駄遣いしやがって」と心の中で罵るに止めて欲しいのである。
