夢の国の沙汰も金次第である。東京ディズニーリゾートが5月から導入した「プレミアアクセス」が賛否両論だそうである。予約時間指定で人気アトラクションを並ばずに楽しめるが、1回2000円と云う強気のお値段設定である。2時間待ちの行列に並ぶ時間が惜しいと云うニーズを汲み上げたサービスには違いないが、余程のガチ勢で無い限り躊躇いなく出せる金額では無いだろう。コロナ禍で娯楽が長期間制限された鬱憤が爆発している現状、ファストパスでは捌き切れない需要が発生しているのであろう。夢の国に行くと決意したら「この門をくぐりし者、全ての金銭感覚を捨てよ」と云う心構えで臨むしかあるまい。結果としてプレミアアクセスに抵抗が無い小金持ちばかりが来園する様になって元の木阿弥になった場合にどう云う救済措置を取るのか興味が有るが、恐らく私には無縁の話であろう。牛丼並盛をヨノナカの判断基準にする輩は、夢の国から最も遠い存在なのである。
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