陰々滅々になりがちな季節である。そんな気分の時こそ笑いたい。別に目の前でおっさんがすっ転んでカツラが飛んだ、と云う様な眼福に与る必要は無い。声を出して笑う真似をするだけでも良いのである。試しに30秒程度やってみて欲しい。不思議と心が軽くなるものである。3分以上実行する場合には、周囲にその旨を説明しておかないと通報されるか搬送されるので注意が必要である。どうやら人間の脳は思ったよりアホだそうで、体がそう反応しているのならきっと面白い事が起きているに違いないと勘違いするそうである。現代科学の最先端を以ってしても解明出来ない謎に包まれている割にはチョロい臓器である。笑いが免疫力の維持に一役買っていると云う説も有るし、一日一笑を心掛けるのも悪くない。カラ笑いでも構わないし、もしテレビなりネットなりおっさんなりで面白いトピックに巡り合って自然と笑みが零れたのであれば、その日はともあれ佳き日なのである。
