緊急事態であれば、その判断も已む無しであろう。世界的な物流の遅滞と需要回復によって、石油の備蓄を放出する方針を政府が発表した。産油国が増産に消極的なので一時凌ぎにしかならないのは明白であるが、需要の急増に伴う物価の高騰を幾分和らげる事は出来よう。石油の輸入と万一への備えは国家の命運を左右する重大事であり、関係者各位は上手く立ち回って頂きたい。危急であるのはカナダも同様である。価格上昇を抑える為に、備蓄していたメープルシロップの半分を放出する事を決定した。彼の国の食卓事情を詳しくは知らないが、備蓄する位なんだから欠くべからざるものに違いない。日本に於けるコメの様な存在なのであろう。何時ぞや不作だった時に全国民が買い占めに奔走した事を記憶している方も居ると思う。カナダでも似た様な状況なのかも知れない。ヨノナカ何処で国難が勃発するか分かったもんじゃないのであり、有事には冷静に対応したいのである。
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