今宵も『ルビーの指環』からで、このセリフにしました。このセリフは…
ルナは母の依頼でルビー(入れ替わったルナ)の元へカニとキムチを届けに行きます。流産したことを家族にバラされると困るルビーは、門前でルナを追い返そうとしますが、そこに義姉が帰宅し、一緒に食事をしようと、ルナを家の中に入れてしまいました。食事の後、ルビー夫婦の部屋へ入り込んだルナは夫婦の写真立てを落とす振りをしてわざと割ってしまいます。ルナが何かを言い出しそうで気が気でないルビーは、写真立てを片付けていた夫に水が欲しい、と言って追い出すと、食事がすめば帰るべきなのに寝室に入るなんて非常識、暴露でもするつもりか、とルナに食ってかかりました。ルナは2人の寝室を見たら妬ましくなったとか、義兄みたいな人結婚して裕福に暮らしたい、などと言ってルビーを混乱させました。そして、この家のみたいな一軒家がいい、姉さんの秘密と引き換えに、とまで言いましたからルビーは、脅迫するつもりか、と訊ねました。それには答えず次にルナが言った言葉がこのセリフになります。
1つを得たら何故にもう1つ欲しくなるのでしょうか?その原因は複数ありますが、1つは、人は欲しいものを手に入れるとその瞬間から飽きを覚えるからです。
そして、よりレベルの高いものを、より高いクオリティのものを求めようとしますが、これこそは人が人である原因ですからどうしようもありません。しかし、やはり、度というものがありますから、酷すぎる欲は結局自分を潰してしまうことになります。