MY LIFE AS A DOG

ワイングラスの向こうに人生が見える

Security Alert

2005年09月04日 12時46分29秒 | アメリカ
ところで、ルイジアナからの被災者の方々の流入にともない、ヒューストンでは周辺地域の治安の悪化が懸念されはじめています。

いくつか前の記事でご紹介したHouston Chronicle紙によれば、ヒューストン市長のBill White氏はこの問題に関し、以下のように発言したそうです。
“We're going to kick people out who were planning to do things. This is an emergency.”“If it entails somebody suing us, then OK.”

私の職場ではsecurity alertがlevel Iからlevel IIに引き上げられました。
もし、もう一つ引き上げられると私のような非職員扱いの人間は出勤を禁じられます。
さらに、level IVになると職場全体が閉鎖(?)されることになっているそうです。

このような動きを見る限りNew Orleansにおける治安悪化の報道がヒューストンっ子たちに与えた影響はかなり大きいようです。

ところで、映画監督のマイケルムーア氏は、自身のHPで早速GWBにこのように注文をつけています。
“Any idea where all our helicopters are?”“Where on earth could you have misplaced all our military choppers? Do you need help finding them?”“Also, any idea where all our national guard soldiers are? We could really use them right now for the type of thing they signed up to do like helping with national disasters. How come they weren't there to begin with?”
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12 コメント

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コメントありがとうございます (kazu-n)
2005-09-08 10:17:57
o_sole_mioさん

いつもコメントありがとうございます。

台風で大きな影響が出ることもなく、なによりでしたね。



>>ブッシュ政権(州政府?)の怠慢なのか、などと考えています。

僕も、今回に限っては必ずしもブッシュばかりを責めるわけにはいかないかも。。。という気がしています。

もちろん、多くの兵力をイラクに割いてきましたから、反ブッシュ陣営にとっては「それ見たことか!」ということなのでしょうが、如何せんハリケーンの規模が「想定外」に大きすぎたことが、第一要因なのではないでしょうか。



町の治安を守るはずの警察官が出勤してこないとか、いざ出勤しても治安が悪くて署外にすら出られないなどという異常な話を聞くと、そんな状況で一体何ができただろうか?と考えてしまいます。



一日も早く、被害に遭われた方々が心の安寧を取り戻され、事態が収束に向かうことをお祈りしたいと思います。



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こちらも台風が通過しました (o_sole_mio)
2005-09-07 22:50:40
こんにちは



昨日「カトリーナ以上」という触れ込み(?)だった台風14号が山口県を通過しました。14号は速度が遅かったため九州地方では記録的な豪雨(例えば東京のおよそ1年分の雨が2日間で降るなど)など大きな被害をもたらした分、衰弱して接近したためこの辺りの影響はさほどでもありませんでした。



それにしてもカトリーナの爪あとはテレビで見ても言葉を失います。昨年の津波を思い出しました。伝染病が流行し始め、たくさんのお年寄りが亡くなっているというニュースも伝わっています。アメリカはシステムの国だと思っていましたが、災害が「想定外」の規模で防災や災害救助のシステムを上回っていたのか、ブッシュ政権(州政府?)の怠慢なのか、などと考えています。
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Pow on !さん (kazu-n)
2005-09-07 12:36:14
こんにちは。

コメントありがとうございます。



>>持てるものはとっくに避難しているのでしょうか。



カトリーナ被害に見舞われたルイジアナ州は全米で4番目に貧乏な州だそうです。今回、犠牲者の多くが脱出資金もない貧しい人たちであったという事実は、まさに貧富の拡大した今日のアメリカの現状を象徴しているようにも思えます。ブッシュ就任以降、この4年間でアメリカの貧困率は12.7%まで上昇しこれからも増加しつづける可能性が高く、その一方で、大企業幹部の年収はうなぎのぼりです。



これではマイケルムーアじゃなくても、「このままじゃやばいんじゃないの?」と言いたくなるような気がするのですが、皆さんはいかがでしょうか?





ところでPow on !さん。いろいろ妄想いただいたようでありがとうございます。

世の中いろんな人がいますな。

アウシュビッツにガス室はなかったという人もいれば、人類の月面着陸がでっちあげだったというひともいます。酒鬼薔薇聖斗は冤罪だというひともいれば、9・11テロはアメリカ政府が仕掛けた謀略だったという人もいます。

もちろん、何が真実かなんて我々にはわかりようもないわけですが、どっちにしてもあまり度が過ぎない程度にお願いしたいものです。
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neocyさん (kazu-n)
2005-09-07 11:18:08
こんにちは。

コメントありがとうございます。



なるほど、いわれてみればそのような話は山ほどありそうですね。

よくよく考えてみれば、井戸に毒を流したなどというデマのために多くの朝鮮人が虐殺されたのも、大杉栄がどさくさにまぎれて惨殺されたのもすべて関東大震災後でしたね。



僕の方こそ少し妄想気味だったかな。。。



ところで、ブログ拝見しました。

いつもながら個性的なデザインでいいですね。

さっそくお気に入りに追加させていただきます!















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Texasの (Pow on !)
2005-09-06 21:50:31
kazu-nさんも、吹き飛ばされているのでは・・・

などと、皆で妄想していましたが

ご無事で何よりです。

あまりに遅い被災者の対応、

本当にこれが現代のアメリカの姿なのかと

驚かされます。

日本以上に貧富の差が大きく、持てるものは

とっくに避難しているのでしょうか。
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自然災害の後遺症は (neocy)
2005-09-06 18:58:58
日本でも自然災害による火事場泥棒のニュースがかなりあったと思います。助け合うというのも今ではどうなのかちょっと考えてしまいます。

関西の地震の時、パニックになり、はじめは配られたおにぎりでさえ、奪い合ったという話も聞きました。

それによって崩れていく家庭も多いと聞くと復興から取り残された人もたくさんいるはず・・・

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やっぱり! (kazu-n)
2005-09-06 16:21:45
おんなじこと考える人いるんですねー。

カブキチョウですか(笑)



ところで、大災害の後ともなるとみんな途方にくれるでしょうし、しかも今回のように誰も助けに来てくれないような状況であれば治安の悪化は当然かなとも思います。



以前、関東大震災に見舞われた東京を視察した外国人ジャーナリストが、極限状態のなかで暴動にもならず整然と助け合う日本人に驚嘆した、という話を聞いたことがあります。

今回のニューオリンズ報道をみて、これも国民性の違いなのかなーなどとふと思ってもたりもしましたが、実際のところはどうなんでしょうね。

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ニューオリンズ (ダイアン)
2005-09-06 13:56:18
そうそう、私の師も「カブキチョウヲオモイダスヨ・・・ヤダナ」と素敵な発音でおっしゃっていました。

私は、そういう一角を除いては

何せ食べ物が口に合うので、結構好きだったけど・・・



それにしても大変ですよね・・・

自然災害って、人間の小ささを思わされるときですよね・・・なのに、それでも人間は争ったりしたがるんだから、困ったもんですよね・・・

洗い流されて、崩壊した後、

もっと良い環境が生まれるならよいのだけど・・・
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コメントどうも (kazu-n)
2005-09-06 13:49:30
僕も、以前数日間だけニューオリンズを訪れたことがあります。

確かに、あそこはアメリカの他の都市と違ってずいぶんいい味(?)を出してましたね。

道端で飲んだくれていてもつかまらないし、お店の中でみんな平気でタバコ吸ってるし。。。



日曜の朝にフレンチクォーターを散歩したんだけど、ゴミがそこらじゅうに散乱してて、吐瀉物の香ばしい匂いが漂っていて、、なんだか新宿歌舞伎町を歩いているような錯覚をおぼえました。

『こんな町がアメリカにもあるんだなー』とちょっとびっくりした記憶があります。



ちなみにヒューストンの南にガルベストンという小さな町があります。今では寂れてしまっていて、海水浴に行くぐらいしか楽しみはないのですが、ここも50年前までは貿易の町として大変に栄えていたそうです。しかし、この町も大きなハリケーンに見舞われ壊滅状態となって以降はかつての輝きを失い、今に至っています。



先週、僕の職場の超保守派として有名なあるDr.が、「ニューオリンズを再興しようなんて考えない方がいい。いくら金がかかると思ってんだ。」とのたまっていたので少々面食らいました。しかしその一方で「ひょっとしてこれがアングロサクソン流の考え方なのかもしれないなー」とも思った次第です。



ニューオリンズはきっと再興するでしょう。

また是非してもらいたいと思います。
返信する
Unknown (DAZ)
2005-09-06 11:07:27
確かに対応は遅いですね。

でも、これが本当にブッシュのせいなのでしょうか?たしかにあの人は、相当頭は悪いでしょうが、にしても、9.11やインドネシアの地震の時の対応は早かったですよね。

人種差別の話も出てますが、南部の票がブッシュを支えていたのは事実で(うる覚えの知識ですが・・・)もう2期目に突入しているブッシュには選挙が無いことを差し引いても、大統領後の人生を考えるとそう簡単に南部を切り捨てることは出来ないのでは??

もちろん、今までの危機への対応が、ブッシュではなく陰のリーダーみたいな人がやっていたなら話は別ですけど・・(これはフィクション見過ぎですな)

まあ、いずれにせよ危機管理が秀でていると思われていたアメリカでのこの対応の遅さはまずいのは事実ですね。



PS ニューオリンズは1回しか行ったこと無いけど、いい町だったし、食べ物も美味しかったし、早く復旧することを切に願う。
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こんにちは (kazu-n)
2005-09-06 03:19:25
h-nkmrさん

お久しぶりです。ヨーロッパはいかがでしたか?



ブッシュもここまでの事態はまさか予想していなかったのでしょうが、それを差し引いても、今回の対応はずいぶんと後手後手だったような印象をもちます。

政府に対する非難も尤もでしょう。

中には、この対応の遅れを“人種差別的な意図に基づいたものだ”などを指摘する人もいるようですが、これについてはなんともいえません。



職場では「ヒューストンまでやって来れた人たちはまだいいほうだ」と皆口々に言っています。「本当にお金のない貧しい人達はバスにすら乗れず、ニューオリンズにとり残されている。政府はそういう人たちを見殺しにしている」と強い調子で力説する人もいました。

イラクで思うような成果をあげられず政府の支持が急速に失われつつある中で、このカトリーナ災害はブッシュにとってはかなりきついボディブローとなったに違いありません。



ちなみに今回ヒューストンは、カトリーナによる被害を免れました。
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お久しぶり。 (h-nkmr)
2005-09-05 22:08:52
ちょっと目を離したら、大量の記事がアップされててびっくり!

報道で見てると、マイケル・ムーアの言うように、政府は一体何グズグズやってんだ?という印象を持ちますね。多くのマスコミがそういった論調ですし、ブッシュの指導力を疑問視する声も聞こえてきます。人種差別的な要素がまた、気分を暗くする一因になったりも。



ヒューストン自体は、カトリーナの影響は大丈夫だったんですか?こちら日本もかなり巨大な台風が近付きつつありますが…どうかな。
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