風邪ひいた、、ベッドの中で“マル激”を見る

とうとう風邪を引いてしまった。
とにかくだるい。そして体のあちこちが痛い。食欲もない。一日寝て過ごす。
そして、ベッドに横になりながらインターネットで、更新されたばかりのビデオニュースを見る。

ビデオニュースの存在を知ってはや３年程がたつが、僕のように海外に住んでいる日本語のメディアにあまり接する機会のない日本人にとって、その存在意義は大きいといえる。
インターネット放送なので、世界中どこにいてもオン・デマンドで日本での出来事を知ることが出来る。
スポンサー広告を一切とっておらず、しかも放送法にも拘束されないため、いわゆる民放のニュース番組では絶対に取り上げられることのないきわどいニュースも取り上げてくれるところがいい。

基本的には、ジャーナリストの神保哲生と社会学者の宮台真司の二人が毎回ひとつのニュースに関してこれを徹底的に掘り下げてゆくという趣向で番組が進行し、最近ではその道の専門家をゲストに呼ぶことも多い。一回の収録時間は長いときで3時間にも及ぶ。この間CMが一回も入らない（スポンサー広告をとってないので当たり前だが）ので、回によっては最後まで見るのにかなりの忍耐を必要とすることもある。

そんなビデオニュースの放送200回記念のゲストは長野県の田中康夫知事であった。
側近のひとりが辞職したとかで先日もチラッと話題になっていたが、大方のメディアは最近特にこの人のエキセントリックな言動ばかりを取り上げがちだ。
確かに、この人にはちょっと我々凡人には理解しづらい“とんでる”部分があるようにも思う。僕自身“変な奴だなー”と訝るところも正直なくはなかった。

その田中康夫がビデオニュースの司会者2人を前に約2時間にわたって滔滔としゃべりまくるわけだが、これがなかなか面白かった。風邪をひいてぼーっとはしていたが、彼の一言一言にはなかなか重みがあった。
“究極の保守主義者とは僕のことですよ”という言葉には妙に説得力があったし、石原慎太郎に対して彼の抱いているエンパシーについても理解できた。
具体的な内容についてコメントする元気が今日はあまりないので暇な人は是非観てみることをお勧めする。
もちろん、相変わらず“とんでる”雰囲気は醸し出していたが、とにかく彼が従来型の政治家とは一線を画した存在であるということはよく分かる。

この人を知事に選んだ長野県民の先見の明に改めて敬意を表したいと思う。

P.S. ちなみに、ビデオニュースの主要コンテンツを見るには月額500円の会費を支払う必要があります。

ビデオニュース・ドットコム