今日は棚の後ろにずっと放置しっぱなしになっていたDVDをとうとう観てしまった。
「とうとう」と書いたのには少々わけがある。
僕の周りの何人かがこの映画を「アメリカお得意の“正義”を振り回すだけのくだらない映画」と酷評していたので今まで観る気が起きなかったのだ。
前にいたラボでは僕がこの映画のDVDを持っているというだけで「ふんっ!」という軽蔑のまなざしを向ける人もいた。
リドリー・スコットといえばハリウッド映画の巨匠である。
彼の出世作はなんといってもあの“エイリアン”であるがそれ以外にも“ブレードランナー”“ブラックレイン”最近では“グラディエーター”“ハンニバル”などヒット作は枚挙に暇がない。そしてこの映画もその例にもれず近年の彼の代表作としてクレジットされていることが多い。
問題の“Black Hawk Down”はソマリア紛争を舞台にした映画である。
アメリカは、第二次大戦後約400回に亘る海外派兵を行っているが、ソマリアにおける“アイリーン作戦”はベトナム戦争以降、アメリカ軍が辛酸をなめさせられた数少ない戦闘のひとつだそうだ。
以下ヤフーの検索で見つけたwebからソマリア紛争に関する記事を一部引用する(http://members.at.infoseek.co.jp/rimssecret/bhd.html)。
1991年1月、シアド・バーレ政権の崩壊とともに、ソマリア民族内部の部族対立が一気に噴出し、国内は大混乱に陥る。群雄割拠の無政府状態の中で、首都モガディシオでは武装勢力同士の激しい市街戦が発生し、市民3000人以上が死亡。戦闘は瞬く間に全土に拡大し、折からの干ばつも加わって、同年11月以降にソマリア全土での戦闘と飢餓による死者は30万人以上に達した。さらに150万人以上が飢餓に直面し、100万人以上が難民として国外に流出。国連はPKO部隊を派遣し食糧の安定供給と紛争の平和的解決を図ったが、ソマリアの事態は悪化し続けた。交渉すべき中央政府が存在しない上、一部の武装勢力はPKO部隊の配置をも拒否。人道援助のための輸送はことごとく妨害された。 この状況を受けて1992年11月25日、アメリカ大統領クリントンは国連に対し、「最高3万人までのアメリカ軍を派遣する用意がある」と伝え、これに後押しされた国連は米軍主導による多国籍軍の派遣を許可した。(引用ここまで)
1993年10月3日。アメリカはソマリアのアイディード将軍派幹部の誘拐を計画。この作戦は“アイリーン”と名づけられた。このアイリーン作戦は数個の部隊が白昼堂々、敵の勢力下にある市街地のホテルに突入し幹部を誘拐。30分以内にすべてを終えて市街地から撤退するという大胆不敵なものであった。しかし、わずか1時間で終了するはずだったこの作戦は、作戦に参加した戦闘用ヘリ、ブラックホーク2機がソマリア側民兵の攻撃により撃墜され市街地の真中に墜落したことから一気に泥沼化する。何百何千というソマリア側の民兵や暴徒と化した市民に包囲され、部隊は完全に孤立。暴徒たちが負傷したパイロットをコックピットから引きずり出し暴行を加えるシーンがアメリカの家庭に一部中継され大問題となった。
作戦開始約15時間後にアメリカからの要請を受けた国連軍が市街地に入りようやく部隊は救出されるが、この間のアメリカ側の被害は甚大であり、世論の強い反発を招いたこの作戦の失敗を契機にクリントンはアメリカ軍をソマリアから完全撤退させることとなる。
この作品は約18時間に亘ったこの“アイリーン作戦”の一部始終を事実に基づいて映画化したものだ。
というわけで、この映画を製作するという時点で、ヘリのパイロットが暴徒たちに陵辱されるシーンを目玉にしようという意図はある程度予想が出来るわけで、そのような映画の性格上、ソマリア人が極悪非道なバーバリアンとして描かれてしまうのはある意味しようがないともいえる。
第一、ジェリー・ブラッカイマーという名前を聞いただけで内容がどんなものかは容易に想像がつくではないか。
そう割り切ってみればこれはこれでありかなーという感じもする。
まあ、アメリカの“正義”の正体が何であれ“パールハーバー”や“アルマゲドン”に素直に熱狂できる人達が、この映画でこれもまたいやというほど魂を揺さぶられてしまったのは不思議でもなんでもない。
ということで、これ以上コメントすることもないが、ちなみに、この戦闘でのアメリカ兵の死亡は17人。一方ソマリア側の死亡者数は500~1000人に上るそうな。
「とうとう」と書いたのには少々わけがある。
僕の周りの何人かがこの映画を「アメリカお得意の“正義”を振り回すだけのくだらない映画」と酷評していたので今まで観る気が起きなかったのだ。
前にいたラボでは僕がこの映画のDVDを持っているというだけで「ふんっ!」という軽蔑のまなざしを向ける人もいた。
リドリー・スコットといえばハリウッド映画の巨匠である。
彼の出世作はなんといってもあの“エイリアン”であるがそれ以外にも“ブレードランナー”“ブラックレイン”最近では“グラディエーター”“ハンニバル”などヒット作は枚挙に暇がない。そしてこの映画もその例にもれず近年の彼の代表作としてクレジットされていることが多い。
問題の“Black Hawk Down”はソマリア紛争を舞台にした映画である。
アメリカは、第二次大戦後約400回に亘る海外派兵を行っているが、ソマリアにおける“アイリーン作戦”はベトナム戦争以降、アメリカ軍が辛酸をなめさせられた数少ない戦闘のひとつだそうだ。
以下ヤフーの検索で見つけたwebからソマリア紛争に関する記事を一部引用する(http://members.at.infoseek.co.jp/rimssecret/bhd.html)。
1991年1月、シアド・バーレ政権の崩壊とともに、ソマリア民族内部の部族対立が一気に噴出し、国内は大混乱に陥る。群雄割拠の無政府状態の中で、首都モガディシオでは武装勢力同士の激しい市街戦が発生し、市民3000人以上が死亡。戦闘は瞬く間に全土に拡大し、折からの干ばつも加わって、同年11月以降にソマリア全土での戦闘と飢餓による死者は30万人以上に達した。さらに150万人以上が飢餓に直面し、100万人以上が難民として国外に流出。国連はPKO部隊を派遣し食糧の安定供給と紛争の平和的解決を図ったが、ソマリアの事態は悪化し続けた。交渉すべき中央政府が存在しない上、一部の武装勢力はPKO部隊の配置をも拒否。人道援助のための輸送はことごとく妨害された。 この状況を受けて1992年11月25日、アメリカ大統領クリントンは国連に対し、「最高3万人までのアメリカ軍を派遣する用意がある」と伝え、これに後押しされた国連は米軍主導による多国籍軍の派遣を許可した。(引用ここまで)
1993年10月3日。アメリカはソマリアのアイディード将軍派幹部の誘拐を計画。この作戦は“アイリーン”と名づけられた。このアイリーン作戦は数個の部隊が白昼堂々、敵の勢力下にある市街地のホテルに突入し幹部を誘拐。30分以内にすべてを終えて市街地から撤退するという大胆不敵なものであった。しかし、わずか1時間で終了するはずだったこの作戦は、作戦に参加した戦闘用ヘリ、ブラックホーク2機がソマリア側民兵の攻撃により撃墜され市街地の真中に墜落したことから一気に泥沼化する。何百何千というソマリア側の民兵や暴徒と化した市民に包囲され、部隊は完全に孤立。暴徒たちが負傷したパイロットをコックピットから引きずり出し暴行を加えるシーンがアメリカの家庭に一部中継され大問題となった。
作戦開始約15時間後にアメリカからの要請を受けた国連軍が市街地に入りようやく部隊は救出されるが、この間のアメリカ側の被害は甚大であり、世論の強い反発を招いたこの作戦の失敗を契機にクリントンはアメリカ軍をソマリアから完全撤退させることとなる。
この作品は約18時間に亘ったこの“アイリーン作戦”の一部始終を事実に基づいて映画化したものだ。
というわけで、この映画を製作するという時点で、ヘリのパイロットが暴徒たちに陵辱されるシーンを目玉にしようという意図はある程度予想が出来るわけで、そのような映画の性格上、ソマリア人が極悪非道なバーバリアンとして描かれてしまうのはある意味しようがないともいえる。
第一、ジェリー・ブラッカイマーという名前を聞いただけで内容がどんなものかは容易に想像がつくではないか。
そう割り切ってみればこれはこれでありかなーという感じもする。
まあ、アメリカの“正義”の正体が何であれ“パールハーバー”や“アルマゲドン”に素直に熱狂できる人達が、この映画でこれもまたいやというほど魂を揺さぶられてしまったのは不思議でもなんでもない。
ということで、これ以上コメントすることもないが、ちなみに、この戦闘でのアメリカ兵の死亡は17人。一方ソマリア側の死亡者数は500~1000人に上るそうな。
ようやく風邪が回復しました。
お見舞いのコメントありがとうございました。
またぼちぼち再開していきたいと思います。
しかし今回はタミフルの効果に驚きました。
本当にインフルエンザが2~3日で回復するのですね。
ロシュ様様です。
回復されてよかったですね。
やっぱりインフルエンザだったってことなんでしょうね。
でもタミフルは本当に効きますよね。
幸い、僕自身はまだお世話になったことはないのですが。。。
今後はタミフル耐性のインフルエンザが流行るような事がないことを祈ります。
思ったりしてたんですけど・・・
この映画とっても観たい作品の一つなんです。
今回りにアフリカ人が多いせいもあるのかもしれませんけど・・・・。これが日本で上映されたとき、すごく観たかったんだけど、時間的に無理だったんです。
うーん、やはり観たい・・・・
ただ僕の場合、記事中にも書きましたが、ジェリーブラッカイマーの名前をみてちょっと醒めちゃったところがあるんですけどねー。
「だったら、なんでこのDVD持ってるんだよー」って感じでしょ?
主要な戦争映画は一応フォローしておくというのがここ最近の目標なもので、、