MY LIFE AS A DOG

ワイングラスの向こうに人生が見える

連続更新!

2006年03月07日 17時19分05秒 | 雑感
今日、鈴木邦男氏のHPの記事を読んでの感想を一言。
重信房子さんに判決--革命と民族と歌と--

東京地裁で2月23日に重信房子氏に対する判決が言い渡されました。証拠に乏しく立証は困難としながらも、有罪率99.9%を誇る日本の司法は彼女に懲役20年を言い渡しました(ちなみに求刑は無期)。

鈴木氏の日記には以下のようにあります。
「日本赤軍最高幹部・重信房子の判決だ。傍聴希望者も全国からドッと押し寄せるだろう。マスコミも来るだろう。抽選だから、1人入るためにマスコミは10人以上の「並び屋」を雇うだろう。そうしたら、とても入れないな。でも、行くだけ行ってみるか。と思った。
ところが何と、抽選はない。早い者順だ。
(中略)
だから、思いがけず傍聴できた。60人以上いたら、勿論、抽選だったろうが、それにしても、ちょっと淋しい」

これがあの世界を震撼させた日本赤軍を率いた重信房子の末路であるか?というのが率直な印象です。

もちろん、僕は当時をリアルタイムで知っているわけではありませんし(ロッド空港事件のとき僕は4つでした)、日本の左翼運動史についてだってろくに知っているわけではありません。まして、彼女に対してなんらかの共感を覚えているわけでもありません。

ただ、なんと言いましょうか、当時の日本を覆っていたであろう、行き場のない熱気を孕んだ“空気”のようなものの存在を推し量ることは出来るような気がします。

衰退する日本の左翼運動に幻滅し、はるか海の向こうにあらたな活動の拠点を求めた彼ら。
そして、イデオロギーの終焉とともにその存在価値を完全に失った彼ら。
そんな彼らの目に、今のパレスチナの姿はどのように映っているのでしょうか。
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