色と香りのハルモニア

カラー&アロマ(色と香りと心のトーン別館)

明けましておめでとうございます。

2007-12-31 23:46:35 | Weblog
除夜の鐘の音が、テレビから流れています。
映像は雪景色…。
そろそろ2008年ですね。
2007年は皆さま、本当にありがとうございました。

年末駆け込むかのように、なんとか開設したHARMONIA…
まだ生まれたての、このHARMONIAが、
2008年、成長してくれますように♪

そして、皆さまにとって、2008年が幸せな年になりますように。

アンチエイジングな香り。

2007-12-28 14:31:21 | Weblog
今回は、香りのお話を…。
色と香りがテーマのブログなのに、
まだ香りものを取り扱っていませんでしたものね(^^;)


乳香をご存知ですか?

別名:フランキンセンス(「真の香り」の意)
   オリバナム(「レバノンの油」の意)
香水好きの方やアロマテラピーをされる方なら、おなじみの香料ですね。
カンラン科ボスウェリア属の樹木から分泌される樹脂で、
乳白色の固まりが乳を思わせることから、乳香とよばれるようになりました。
中近東を中心に生息し、ソマリアやオマーンの景色にも、
老梅のように風情のある、乳香の木を見かけます。


香りは、ほんのり甘苦くスパイシー。
樹脂系の香料の中では爽やか(ちょっぴりレモンっぽい)ですが、
でもやはり、樹脂らしくあたたかみのある香りです。
イエス・キリストの誕生の際、星に導かれてやってきた東方の三賢者…
彼らからイエスに捧げられた贈り物は、金、没薬、そして乳香だったそうです。
金は王や権力を、没薬は知恵や薬・医師を意味し、
乳香は、神や偉大なる予言者を意味していたそうです。

金よりも高値で取り引きされる時代があったほど、
乳香は価値のあるものとして、人々に愛されてきました。
古代エジプトでも、没薬と並び、最も貴重で神聖なもので、
太陽神への捧げものとして乳香を焚き、人々の願いを神に届けようとしました。
ここ日本でも、薫香の材料として、古くから親しまれています。

乳香は、宗教に深く結びついた香りのためか、
クリスマスの香りもの(キャンドルなど)のイもメージもあるかもしれません。
でも実は、クリスマスシーズンが終わった今からも、
乳香が大活躍する季節なのです。

それはなぜでしょう?
カサカサお肌対策に、抜群なんですよ~~♪
細胞成長促進作用があり、
古代人は乳香で「若返り」の薬を作っていたほど。
元祖アンチエイジング化粧品の材料だったわけです。
私も今の季節は、乳香入りのクリームを作ったり、
お風呂に入れたりして楽しんでいます。

ではここで、カンタンなレシピ紹介です♪
・蜜蝋 4g
・オイル(ホホバ、スクワランなどお好みのオイル。
 ただし、必ずお肌用の純粋なものを!食用オイルは不可) 20ml
・精油(100%純粋のもの。メーカーやお店にご確認くださいね。)
 フランキンセンス/1滴
 ネロリ/1滴
 ラベンダー/2滴
・クリーム用のガラス瓶

クリーム瓶(ガラス)の中に蜜蝋とオイルを入れ、
湯煎で溶かし、溶けきったら鍋から出しさまします。
あら熱がとれたら、白く固まり始める前に精油を入れ、よく混ぜます。
完全にさめて固まったら、はい出来上がり♪

ネロリも抜群の美肌&若返り効果で有名な精油。
湿疹やあかぎれに良いラベンダーをあわせることで、
お肌に良いだけではなく、素敵な香りも楽しめます。
でもネロリはとてもお高~い(泣)ですから、
プチグレンでネロリの代用をされるのもいいかも。
香りも成分も、似ているんです。
(注/お肌が敏感な方は、必ずパッチテストをされてから、ご使用くださいね。)

乳香の樹脂の固まりも、ネットショップなどで簡単に手に入ります。
これをキャンドルなどで焚いた香りは、
ゆらゆらと立ち上る煙が、神聖な気分を盛り上げ、
精油とはまた違う甘さが漂います。
乳香は気管支にも良いといいますので、風邪が流行るこの季節にはピッタリ。
喘息にもよく効くそうです。
何かというと咳をこじらす私なのですが、
乳香や没薬を使うようになってからは、調子が良いようです。

寒い冬に乳香はおすすめですよ(^ ^)

サンタさんの赤は?

2007-12-22 13:47:34 | Weblog
昨日、隣のビルの窓掃除をしている人が、
真っ赤なサンタの衣装を着ていて、ビックリしました(笑)
もうクリスマスですね♪
ヘルメットも赤だと、もっと良かったな…(^ ^)

サンタの服の色は、赤と白。
今となっては常識ですが、
実はドイツでは、黒&茶のサンタも大活躍だそうですよ。
良い子には赤&白サンタがプレゼントをあげ、
悪い子には黒&茶サンタがお仕置きをしてまわるのだそうです。
黒と茶なんて、いかにも恐そうなサンタですね。

さて、サンタというと、こんな赤が浮かびませんか?



そう、鮮やかな赤です。
これは実は、コカ・コーラ社のCIカラーなんです。
コカ・コーラ社が、今から70年ほど前に、
イメージアップ広告のために
「サンタさん」を起用したのだそうです。
その際サンタの衣装には、コカ・コーラの赤色を使いました。
これが世界中に広まって、今のサンタの衣装の色になったのです。
今放映中のコカ・コーラのCMでも、
ラストにサンタさんが見られますよね。

実は、もともとサンタの衣装の色は、
赤意外にも、緑や紫、青や白など、
いろんな色がありました。
サンタクロースのモデルは、聖ニコラウスだといわれていますが、
彼はキリスト教の司教でした。
そして、その司教の法衣が紫や緑だったのです。
青は聖母マリアの色、天国の色。
白は神そのものの色を表すといわれており、
神聖な色という意味では、
どれもサンタさんが身につけるべき色ともいえます。

キリスト教では、聖職者の法衣の色が決められており、
いちばん位の高い教皇の法衣は白。
それに次ぐ高位聖職者の枢機卿の法衣は赤と決められています。
そして、司教が紫・緑。司祭が黒。

赤は赤でも、こんな渋い赤の服を着たサンタもいます。



これは、教会の枢機卿の法衣の色。
枢機卿を意味するカーディナルという名前の色で、
少し紫みをおびた、落ち着いた赤です。
今でこそ、カーディナルはキリスト教圏において、
赤の代名詞ともなり、
深紅や、鮮やかな赤の礼服もみられるようですが、
キリスト教の神聖な赤は、本来イエス・キリストの血の色。
人々の幸せのために身を捧げたキリストの、流した血の色なのです。
それは赤葡萄酒の色が表すような色だったと、思われます。

赤は神の愛と、キリストの自己犠牲の色。受難と復活の色。
クリスマスにおいて
「赤」は特別大切な色が込められているのです。
サンタの衣装の色ひとつにも、
いろんな歴史や意味が刻まれているのですね。

どちらにしよ赤と白は、日本でも祝賀にも使う、おめでたい色。
サンタの衣装も赤&白が、
いちばんハッピーな気分を楽しめそうです。

カラーユニバーサルデザイン・強力ツール!

2007-12-18 14:17:45 | Weblog
先日、日本色彩学会の講演会で、
とても興味深いものを体感できました。
バリアントール(Variantor)という、
カラーユニバーサルデザインに役立つツールです。
簡単にいえば、色弱者の視界を体験できるサングラスです。

ユニバーサルデザインという言葉は、
最近よく耳にすると思います。
「できるだけ多くの人が利用可能であるようデザインすること」を
基本コンセプトとした、障害者や高齢者を含め、
いろんな人の使いやすさを考慮したデザインのことをいいます。
その中でもカラーユニバーサルデザインは、
色弱者への配慮を考えたもので、
色覚バリアフリーともいいます。

色弱者(色覚異常、色盲、視覚障害、色覚特性とも称される)は、
日本においては男性20人にひとり、
約300万人以上いるといわれています。
世界では2億人を超え、
その数はAB型の血液型の男性とほぼ同じだといわれます。
多いですよね、かなりの割合です。
そして現在、色弱は障害ではなく、
色覚の個性としてとらえようと考えられています。
それにもかかわらず、様々な色づかいは一般色覚者に向けたもので、
色弱者は、色彩による情報を正確に受け取ることができません。
看板・標識が認識しづらい、教科書が見づらい、
避難マップの色分けもわかりづらい…
日々の暮らしに、不便さを強いられているのです。

例えば、このように見えます。

それを、デザインやカラーで工夫するとこうなります。

いかがですか?

ところが、一般色覚者からすると、
色弱者にとって、どこがどのように見えづらいのか、
わかりづらく、対処に苦慮します。
それらを解決すべく、
最近はカラーユニバーサルデザインのための、
便利なツールが研究・開発されています。
例えば、
PCのモニター上でシミュレーションができるソフト等です。

そして今回、出会ったのがバリアントール!
現物を体験してみた感想は…
すっご~い!!です~♪
サングラスみたいなものをかけるだけで、世界が変わる!!
今まで頭の中で想像していただけの、色弱者の視界が、
カンタンに体験できるのです。

これだったら、ヒョイとかけて街を歩けば、
色情報において危険or不便な箇所が一目瞭然。
印刷物だけではなく、
いろんな場所のいろんな色情報を確認できます。

このバリアントールを着想された、
豊橋技術科学大の中内茂樹教授によると、
色弱者は「不便な状態」にある意味慣れていて、
自分がどのような不利益を受けているのか、
気づいていないことが多いそうです。
一般色覚者がこのバリアントールをかけることで、
はじめてその不利益に気づくわけですね。

これ、色覚の仕組みに詳しい方なら、
ものすごく驚かれると思います。
それくらい画期的な発明!スゴイことなのです。
いや~、良い体験をさせていただきました。

このバリアントール、広く普及することを期待します。

はじめまして、HARMONIAです。

2007-12-15 12:02:06 | Weblog
はじめまして、カラー&アロマ「HARMONIA」です。
ここでは、色と香りのさまざまな情報を、
みなさまに発信していきたいと思います。



第1回目の今日は、
「HARMONIA」…ハルモニアの由来をお話いたしましょうか。

さて、ハルモニアとはラテン語で「調和」のこと。
もともとは、ギリシャ神話に登場する
「調和」と「秩序」の女神の名前です。

ハルモニアは戦いの神アレスを父に、
美の女神アプロディーテを母に生まれました。
アレスは荒ぶる神、戦いと破壊の神。
惑星は火星を表し、色は「赤」。
アプロディーテは豊穣の神、愛と美の女神。
惑星は金星を表し、色は「緑」。




そう、アレスとアプロディーテは、
それぞれ反対の意味を持つ存在です。
全てを壊す破壊神と、豊かな命を生み出す豊穣神。
怒りと、愛。男と女。
色も補色の「赤」と「緑」。
赤と緑の絵の具を混ぜると、無彩色の黒になります。
そんなふたりから生まれたのが「調和」の女神、ハルモニア…
面白い話だと思いませんか。

ちなみに私のホロスコープで、大きな意味を持つ星は、
金星(アプロディーテ)と火星(アレス)。
誕生年月日から導きだした数字は27なのですが、
オーラライトやオーラソーマの27番のボトルは、
やはり「赤」&「緑」のボトル。
ですからハルモニアという言葉に、
少しばかり宿命を感じてしまって、
新しいオフィス名に選んだのです(^ ^)

もちろん、「調和」が
色や香りにおいて重要な意味を持っていることも、
ハルモニアという名を選んだ大きな理由です。
色の調和、香りの調和、音の調和…
さまざまな「調和」はどれも人を幸せにします。
美しい配色の絵画やファッション、インテリア。
魅惑的な調合のフレグランスや、香しい料理。
煌めく旋律が心を揺さぶる音楽。
あるものに美しさや心地よさを感じるのは、
その感覚が、その人の心とからだに「調和」されているから。

そうやって、いろいろと考えていくと、
すべてのものは「調和」から成り立っていると思えます。
健康も、美も、地球環境も…そして宇宙までもが、
見事なバランスで「調和」しているように思えます。

ハルモニア。
これから、色と香りの「調和」がもたらす
「しあわせ」を提案してまいります。
どうぞ皆様、よろしくお願いいたします。