待つ

まどかが、幼稚園に入園した時は、ちょうど自分で名前が言えるようになってすぐでした。
しかし、幼稚園に行くとまどかは貝のようになって、返事さえもしませんでした。まどかが口を開いたのは年中の９月。参観日で名前を呼ばれて“はい”と元気よく答えた時でした。
運動会では、準備運動、かけっこ、お遊戯と何も動こうとしないまま年少、年中と終わりましたが、年長さんでは全て自ら動いて、難しいマーチングもがんばりました。

まどかが力を出せない時には、毎回心配しましたが、まどかに“幼稚園はたのしい？”と聞くと“うん！たのしい”というので、楽しいのだったら大丈夫かな？と思って待つ事で少しずつ出来ることが増えてきました。

このことを思い出したのは昨日。
小１から本格的にテニスを始めて、今６年生になる息子の試合の帰りでした。学校では自分の力を充分出してとっても楽しそうに生き生きしている息子。しかし、テニスの試合となると全くの別人の様に自信がなく、もちろん結果もついてきません。

どこがいけないんだろう？どうやってあげると勝てるんだろう？テニスどころか運動神経ゼロの私はこの１年いろいろ考えて、いろんな方に相談して、それなりの対策も試みています。そして、この前ふと気付いたのは、息子が勝ちたいと思う以上に私が勝たせてあげたいと思っていること。
息子はテニスが好きで夢を持って進んでいる事は確認できたので、まどかの時の様に待ってみよう！と心に決めて帰ってきました。

息子が自信を持って試合に望める姿をイメージして、待ってみます。