▽髪を切った。
いや、切ってもらった。
前回切ってもらったのは4月のはじめ。
その時は半年くらいほったらかしていたのを切ってもらった。
今回その半分の時間しかたっていないのに切ってもらったのは
夏の暑さのせい。
風呂上りの夕涼みに外に出ても頭だけ熱が逃げてる感じがしない。
▽くわえて天パの自分は今の梅雨時髪が広がる。
上に横に。
寝癖もつきやすい。
インスタントコーヒーの粉は瓶の中でまとまっているというのに
底に衝撃を与えるまで逆さにしてもその結束力を見せつけてくるというのに
髪は全然まとまってくれない。
自由奔放。
帽子で髪を押さえつけて外出。
おかげで日射病にはならないが暑い。
髪切ろ。
というわけ。
▽近所の床屋さんで切ってもらった。
洗髪・顔剃り含め2000円いかないところ。
客の回転率もいい。
今回担当してくださった理容師さんは無口な方だったので
静かにブログの内容についてあれこれ考えながら切ってもらっていた。
▽髪を切られながら僕に生まれた衝動について書こうかな。
題して「床屋さんに行った時にやってみたいこと」
▽床屋さんの椅子(バーバーチェアって言うんだって。そのまんまだね。)に座るとまず聞かれる。
「今日はどんな感じにしますか?」
これが結構難しい質問だ。
別にこちらは髪型にポリシーがあるわけではないので、
正直な所「短くしてください」としか言いようがないんだけど、
向こうとしてはそれだとイメージがつかめないので
「もみあげは?刈り上げる感じで?
トップは?結構短めに?
前髪は?額をだしちゃっても?
襟足は?刈り上げて大丈夫?」
とかいろいろ聞いてくる。
聞かれるのだからこちらも「はい」「そうですね」「お願いします」をうまい具合に使い分けて応対する。
結局は全肯定。
客の希望に少しでも沿いたいということなんだろうけど、
そういう質問の連続は、いじわるな見方をすれば、
向こうは髪を切り終わった後に「お客さんの注文通りにやったらこうなりました。文句言わないでください。」という言い訳ができるよね。
いつかは「全部あなたのセンスにお任せします」とか言ってみたい。
「僕はあなたのセンスに2000円を懸けようと思います。」とか。
嫌なプレッシャー。
▽今回は去年の秋に撮ってもらった自分の写真をケータイで見せて、
「このくらいの長さでお願いします」
って頼んだんだけど、
上記のような質問攻めにあってしまった。
「結構遠くから撮ってますね」とか言われてしまった。
春に地元の美容室で同じことしたときは何も聞かれず「わかりました」って言われたんだけどな。
さすが5000円くらいとるところは自信が違うのか。
けど値段的にも家からの距離的にも次回以降もこの床屋さん使い続けるから
散髪後次回のためにトリミングして写真引き伸ばしといた。
▽僕にとってこの時期の散髪というキーワードで浮かぶのは、坊主頭。
2年連続2回ボウズにした。20と21の夏のこと。
野球部の友達に部屋に来てもらって。
「くわちゃんの頭の形の良さは俺が刈ってきた中で5本指に入る」とか言われながら。
だからこちらとしてはボウズになんの抵抗もない。
実のところスキンヘッドにも興味あるし。
「あなたのセンスに任せます」という言葉でプレッシャー与えるとまずいから、
「気に入らなかったら友達に頼んでボウズにしてもらうんで!」を付け加えて緊張を解く作戦。
「何しに来たんだこいつ」とか思われそう。
▽もみあげの仕上げ方を聞かれるときに、
「もみあげは自然な形に刈り上げればいいですか?」って聞かれた。
「お願いします。」って答えたけど、
ちょっと「もみあげの自然な形ってなんですか?」って聞きそうになった。
「不自然な形にしてもらっていいですか?」とか言ってみたくなった。
たぶん生え際に忠実に、ということなのかな。
それもよくわからんか。
▽美容師、理容師、タクシーの運転手は会話やコミュニケーションの達人らしい。
斉藤孝氏が『雑談力が上がる話し方』という本の中で度々そのように記している。
こちらが雑談が苦手な場合はそういう人に
「初対面の人と話す時の極意ってありますか?」というような質問をすれば
会話もできるしアドバイスももらえるしの一石二鳥作戦が取れる、とのことだ。
これを利用して、こちらから
「明治大学の斉藤孝さんって教授の方が、理容師さんは会話の達人だっておっしゃってましたけど、やっぱりそうなんですか?」
ってむちゃくちゃ嫌な質問をして以後の会話のハードルをがん上げしてみたい。
僕だったらこんなこと言われたら「いや、そんなことは・・・」って濁して黙り込みそう。
そしてこんなことを言う客でなく、会った事もない斉藤教授に恨みを持つ。
「明大教授が無責任なこと言いやがってー」とか思う。
自分は恨まれない、「怒りの矛先斉藤氏へ作戦」。
▽髪を切ってもらう時の目のやり場に困る。
40分近く鏡を見続けるほど自分の顔はイケメンでも愉快でもないし。
理容師さんと目が合っちゃうと気まずい空気になりそうでつい何もないところを見るともなく見ちゃう。
部屋の隅のラジオを流すスピーカーとか、
買う気もないシャンプーや整髪料のパッケージとか、
理容師さんのつけている道具がいっぱい入ってる便利そうでかっちょいいフローリストケースとか見ちゃう。
働く気もないのに理容師募集のチラシとか
どうせ今月もう来ないのに今月の休みが記されたカレンダーとか見ちゃう。
一回試しにずっと鏡に映る理容師さんの目を見つめ続けてみたい。
「なんすか?」とか言われそうだな。
「いえ、別に」しかこっちは言わん。
▽シャンプーの時にかゆいと感じることがほとんどない。
けど大体聞かれる。
「かゆいとこないですかー。」って。
毎回「大丈夫でーす。」って返す。
かゆいところがあったとしても、その場所を言い表すボキャブラリーがない。
僕が知ってる言葉で言おうと思えば「前の方」「横っちょ」「後ろらへん」「つむじあたり」くらい。
いや、かゆくないんだからいいんだけどさ。
1回くらい「頭頂部と前頭部の堺の右側頭部よりのあたりがかゆいです」とか言って、
ちゃんとそのあたりを掻いてくれるのか試してみたい。
「そこじゃないです」とか言ってみたい。
あと「あごがかゆいです」とか泡のついた手ではどうしようもない場所をかゆがりたい。
「自分で掻いてくださーい。」とか言われんかな。
▽顔剃り。
眉毛を剃ってもらっているときは、
眉が動かないように目を閉じたまぶたの上から理容師さんが軽く目を抑えてくれてる。
この時に限ってめっちゃ眼球運動してみたい。
「うわ、気持ちわりぃ」とか思うんだろうか。
ヒゲを剃ってもらっているとき、特に鼻の下あたりに理容師さんの手が来た時に、
めっちゃ鼻息を荒く空気を吹きかけてみたい。
もとより口は動かないように閉じてるから鼻呼吸。
僕の場合手が鼻の下に来たとき気づくと息を止めていた。
鼻息が荒かったら「うわ、気持ちわりぃ」とか思うんだろうか。
▽散髪が終わったら鏡を使って後ろの具合とかを確かめてくれる。
「こんな感じでいいですかー?」って。
「え、切りすぎじゃないですか?」とか言ってみたい。
もうどうしようもない部分に文句つけてみたい。
で、「ま、いっか。」みたいな顔を一瞬見せて
「や、大丈夫です。ありがとうございました。」といって会計に進みたい。
店を出たらケータイを取出し、
大声で「あ、もしもし?これからうちこれる?」とかボウズにしてくれる友達を呼ぶふりとかしたい。
▽ま、どれもしませんよ。
次回以降も来る店だし。
最初の辺に書いた様に髪型にこだわりないし。
基本いい人に見られたいし。
▽あ、でも鼻息荒くするくらいは好奇心に負けてするかもしれん。
いや、切ってもらった。
前回切ってもらったのは4月のはじめ。
その時は半年くらいほったらかしていたのを切ってもらった。
今回その半分の時間しかたっていないのに切ってもらったのは
夏の暑さのせい。
風呂上りの夕涼みに外に出ても頭だけ熱が逃げてる感じがしない。
▽くわえて天パの自分は今の梅雨時髪が広がる。
上に横に。
寝癖もつきやすい。
インスタントコーヒーの粉は瓶の中でまとまっているというのに
底に衝撃を与えるまで逆さにしてもその結束力を見せつけてくるというのに
髪は全然まとまってくれない。
自由奔放。
帽子で髪を押さえつけて外出。
おかげで日射病にはならないが暑い。
髪切ろ。
というわけ。
▽近所の床屋さんで切ってもらった。
洗髪・顔剃り含め2000円いかないところ。
客の回転率もいい。
今回担当してくださった理容師さんは無口な方だったので
静かにブログの内容についてあれこれ考えながら切ってもらっていた。
▽髪を切られながら僕に生まれた衝動について書こうかな。
題して「床屋さんに行った時にやってみたいこと」
▽床屋さんの椅子(バーバーチェアって言うんだって。そのまんまだね。)に座るとまず聞かれる。
「今日はどんな感じにしますか?」
これが結構難しい質問だ。
別にこちらは髪型にポリシーがあるわけではないので、
正直な所「短くしてください」としか言いようがないんだけど、
向こうとしてはそれだとイメージがつかめないので
「もみあげは?刈り上げる感じで?
トップは?結構短めに?
前髪は?額をだしちゃっても?
襟足は?刈り上げて大丈夫?」
とかいろいろ聞いてくる。
聞かれるのだからこちらも「はい」「そうですね」「お願いします」をうまい具合に使い分けて応対する。
結局は全肯定。
客の希望に少しでも沿いたいということなんだろうけど、
そういう質問の連続は、いじわるな見方をすれば、
向こうは髪を切り終わった後に「お客さんの注文通りにやったらこうなりました。文句言わないでください。」という言い訳ができるよね。
いつかは「全部あなたのセンスにお任せします」とか言ってみたい。
「僕はあなたのセンスに2000円を懸けようと思います。」とか。
嫌なプレッシャー。
▽今回は去年の秋に撮ってもらった自分の写真をケータイで見せて、
「このくらいの長さでお願いします」
って頼んだんだけど、
上記のような質問攻めにあってしまった。
「結構遠くから撮ってますね」とか言われてしまった。
春に地元の美容室で同じことしたときは何も聞かれず「わかりました」って言われたんだけどな。
さすが5000円くらいとるところは自信が違うのか。
けど値段的にも家からの距離的にも次回以降もこの床屋さん使い続けるから
散髪後次回のためにトリミングして写真引き伸ばしといた。
▽僕にとってこの時期の散髪というキーワードで浮かぶのは、坊主頭。
2年連続2回ボウズにした。20と21の夏のこと。
野球部の友達に部屋に来てもらって。
「くわちゃんの頭の形の良さは俺が刈ってきた中で5本指に入る」とか言われながら。
だからこちらとしてはボウズになんの抵抗もない。
実のところスキンヘッドにも興味あるし。
「あなたのセンスに任せます」という言葉でプレッシャー与えるとまずいから、
「気に入らなかったら友達に頼んでボウズにしてもらうんで!」を付け加えて緊張を解く作戦。
「何しに来たんだこいつ」とか思われそう。
▽もみあげの仕上げ方を聞かれるときに、
「もみあげは自然な形に刈り上げればいいですか?」って聞かれた。
「お願いします。」って答えたけど、
ちょっと「もみあげの自然な形ってなんですか?」って聞きそうになった。
「不自然な形にしてもらっていいですか?」とか言ってみたくなった。
たぶん生え際に忠実に、ということなのかな。
それもよくわからんか。
▽美容師、理容師、タクシーの運転手は会話やコミュニケーションの達人らしい。
斉藤孝氏が『雑談力が上がる話し方』という本の中で度々そのように記している。
こちらが雑談が苦手な場合はそういう人に
「初対面の人と話す時の極意ってありますか?」というような質問をすれば
会話もできるしアドバイスももらえるしの一石二鳥作戦が取れる、とのことだ。
これを利用して、こちらから
「明治大学の斉藤孝さんって教授の方が、理容師さんは会話の達人だっておっしゃってましたけど、やっぱりそうなんですか?」
ってむちゃくちゃ嫌な質問をして以後の会話のハードルをがん上げしてみたい。
僕だったらこんなこと言われたら「いや、そんなことは・・・」って濁して黙り込みそう。
そしてこんなことを言う客でなく、会った事もない斉藤教授に恨みを持つ。
「明大教授が無責任なこと言いやがってー」とか思う。
自分は恨まれない、「怒りの矛先斉藤氏へ作戦」。
▽髪を切ってもらう時の目のやり場に困る。
40分近く鏡を見続けるほど自分の顔はイケメンでも愉快でもないし。
理容師さんと目が合っちゃうと気まずい空気になりそうでつい何もないところを見るともなく見ちゃう。
部屋の隅のラジオを流すスピーカーとか、
買う気もないシャンプーや整髪料のパッケージとか、
理容師さんのつけている道具がいっぱい入ってる便利そうでかっちょいいフローリストケースとか見ちゃう。
働く気もないのに理容師募集のチラシとか
どうせ今月もう来ないのに今月の休みが記されたカレンダーとか見ちゃう。
一回試しにずっと鏡に映る理容師さんの目を見つめ続けてみたい。
「なんすか?」とか言われそうだな。
「いえ、別に」しかこっちは言わん。
▽シャンプーの時にかゆいと感じることがほとんどない。
けど大体聞かれる。
「かゆいとこないですかー。」って。
毎回「大丈夫でーす。」って返す。
かゆいところがあったとしても、その場所を言い表すボキャブラリーがない。
僕が知ってる言葉で言おうと思えば「前の方」「横っちょ」「後ろらへん」「つむじあたり」くらい。
いや、かゆくないんだからいいんだけどさ。
1回くらい「頭頂部と前頭部の堺の右側頭部よりのあたりがかゆいです」とか言って、
ちゃんとそのあたりを掻いてくれるのか試してみたい。
「そこじゃないです」とか言ってみたい。
あと「あごがかゆいです」とか泡のついた手ではどうしようもない場所をかゆがりたい。
「自分で掻いてくださーい。」とか言われんかな。
▽顔剃り。
眉毛を剃ってもらっているときは、
眉が動かないように目を閉じたまぶたの上から理容師さんが軽く目を抑えてくれてる。
この時に限ってめっちゃ眼球運動してみたい。
「うわ、気持ちわりぃ」とか思うんだろうか。
ヒゲを剃ってもらっているとき、特に鼻の下あたりに理容師さんの手が来た時に、
めっちゃ鼻息を荒く空気を吹きかけてみたい。
もとより口は動かないように閉じてるから鼻呼吸。
僕の場合手が鼻の下に来たとき気づくと息を止めていた。
鼻息が荒かったら「うわ、気持ちわりぃ」とか思うんだろうか。
▽散髪が終わったら鏡を使って後ろの具合とかを確かめてくれる。
「こんな感じでいいですかー?」って。
「え、切りすぎじゃないですか?」とか言ってみたい。
もうどうしようもない部分に文句つけてみたい。
で、「ま、いっか。」みたいな顔を一瞬見せて
「や、大丈夫です。ありがとうございました。」といって会計に進みたい。
店を出たらケータイを取出し、
大声で「あ、もしもし?これからうちこれる?」とかボウズにしてくれる友達を呼ぶふりとかしたい。
▽ま、どれもしませんよ。
次回以降も来る店だし。
最初の辺に書いた様に髪型にこだわりないし。
基本いい人に見られたいし。
▽あ、でも鼻息荒くするくらいは好奇心に負けてするかもしれん。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます