小説家への道

▽『書きあぐねている人のための小説入門』という本を買いました。

2年くらい前に。

別に小説家になりたいという野心があったからではないです。

あったらすぐに読んでます。

今そのことについてブログを書くということは読まなかったんですよ。すぐには。

2年の時を経て、ようやく表紙をめくり、2日間くらいかけて読みました。

別に小説家になりたいという野心が芽生えたからでもないです。

芽生えたらその本を読み終わってなおブログを続けたりせずに一本でも多く書いてます。

（小説の単位を「作」じゃなくて「本」とするところは小説家っぽいと思う。）




▽この本との出会いについて。

その前に自分という人間の欲について言及しておきます。

ストレスがたまると色々な欲が出てくるんですよ。

歌欲に読書欲に飲み会欲と購買欲。

ぱっと思いつくのがこれくらい。

今この文章を書きながらも脳は次々に欲を出していく。

頭の動きに手の動きがついていけてないよ。

走欲、歩欲、チャリ欲、話欲、ブログ欲とあと湯欲。

あー、最近自動車運転欲も出てきたかな。

あ、身近すぎて忘れてた。喫煙欲もか。

つまりはストレスにさらされるとなにかしら自分の好きなことをやりたくなるわけです。

たばこはもはや好きなのかどうかわからんけど。



この欲求が一度に全部来るわけではありません。

バイトで疲れた時に走りたいとは思わないし、

人の愚痴に付き合った後に話欲もあまりわかない。

けどいくつかは同時に来る。

で、その欲を解放しに動くわけです。

なにかしらの理由をつけて。

ある時、歩欲を満たすために歩いてうろうろしていたら

購買欲を満たしたくなって、

本屋を歩いていたら読書欲が出てきて（逆か。読書欲が出てきたから本屋に行ったのかも）、

そんな中『書きあぐねている人のための小説入門』なんていう本を見つけちゃうから、買っちゃった。

それ含めて2，3冊買っちゃった。（もう2年前だから他にどんな本を買ったかは漠然としている。）

けどここで今挙げた三つの欲求のうちの二つは解消されている。

すなわち歩欲と購買欲が。

家に帰るとそれなりに疲れていて、

なんか読書の気分じゃないから

睡眠欲（まだ欲どんどん出てくるわ。）を満たそうとする。




▽大体似たような理由で溜まっていった本を最近消化中。

けど本読んでたら文章のわかりにくさとか筆者との考えの違いで多少ストレスを持つこともあって、

他の欲求がわいてくるからそこまで早いペースではない。



▽生計を立てようとは思わなかったけど、

小説を書こうとしたことは何度かありました。

今も4年だか5年くらい前の構想メモが筆箱の中に入ってるあたりまだ書きたいという気持ちがちょっとはないでもないんだと思う。

けど、単になんか捨てづらいから入ってる感の方が強い。

自分が時間を割いて（多分授業中とかに）考えた結晶だし。

結晶というより欠片かな。



▽小説を書くには創造の想像力が足りない。

いや、もっと足りないものはあるんだろうけど特に。

人間を見るのは好きだけど何考えているのかはわからない。

観察対象が何かしたときにその何かに至る動機は想像できても

次に何をするかはまったく見当つかない。

登場人物もなかなか思いつかない。

名前が、とかじゃなくって、世界にどういう人がいて、その人はどういう考えで生きていくのかが想像できない。

いくつかの名作にふれたからか、

自分の考えの浅はかさに嫌気がさして、やめちゃう。


▽そういう始める前からの挫折が心にずっとある中で出会ったのがこの本。

勢いで買ったけど構想メモを仕舞い込んでから1，2年。

いまいち書きたいものも書く必要性も感じなくて読まなかった。

読んでみると、これがなかなか面白いんだけど、

ここまで長々書いてきちゃったんで内容については次回に回します。