近況はこんな感情

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ある日本語学用語に関する一つの提言

2015年11月30日 16時33分04秒 | 枕電子計算機
▽漢字で表される熟語には主に字音語と和語がある。

文学、人間などというのは漢字を音読みしたものが熟語となっているから字音語もしくは漢語、

山桜、川面などの漢字の訓読みを熟語としたものが和語である。

なぜ字音語という呼び方があって字訓語という呼び方が(辞書に載るくらいの一般語彙に)ないのかは謎だ。



▽字音語と和語の他にも「湯桶読み」「重箱読み」と呼ばれるつくりをした熟語が日本語には存在する。

湯桶読みとは湯桶、見本、切符などといった、上が狭義の和語で下が字音語で構成されている熟語だ。

逆に重箱読みとは、重箱、団子など、上が字音語下が和語で構成されたものをいう。


▽この類型分けの名づけ方が気にくわない。

「重箱読み」はともかくとして、「湯桶読み」が憶えづらい。

湯桶がどんなものなのかを知らないから、ある熟語群の代表例みたいに挙げられても現代っ子である自分には「あぁ、あれがそうだったのか」とはならないわけである。

何度「重箱読みと、あともう一つなんだっけ。」と思わされたことか。


なぜ「見本読み」としてくれなかったのだろうか。


なぜ和語+字音語を湯桶読み、字音語+和語を重箱読みと呼ぶようになったのか。

推測すると、

重箱も湯桶も「ふつう、漆塗りである」という共通点を持つ。

そのことがこの二つをそれぞれの語群の代表として選び出した理由なのではないかと考えられる。


「見本」と「重箱」にはなんの共通点も見いだせないから、組み合わせとしては不向きであろうという判断ではないだろうか。



▽もしこの推測が当たっているとするならば、

そんなくだらないことで選ぶんじゃないですよと先人に物申したい。

おかげで日本語学の話をするときにどれだけ苦労していることか。



▽そこで、「湯桶読み」、「重箱読み」に替わる新しい呼び方を考えてみた。

考える上での大きな縛りは

従来通りに二つになんらかの共通点を見出すこと。

そうとう悩まされたけれども、ついに見つけた。



▽ここに日本語学界(日本語学学会)に提示させていただきたいのは

「重箱読み」を「達川読み」。

「湯桶読み」を「掛布読み」。

とすること。

どちらも日本人の名字。

かつ、どちらも名野球選手にこの名字の人がいる。



▽うーん。くるしいか。

「かけふ」はともかく「たつかわ」は上下共に和語で成る「立川」も「龍川」もいるからなぁ。

やっぱり共通点を見出さなければならないとなると重箱と湯桶がいいんですかねぇ。

ていうか無理に共通点のあるふたつを選ぶより

「団子読み」と「見本読み」みたいな覚えやすさ重視の名づけがいいと思うんだけどなぁ。

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