回想自転車

クリスマスは２３日から　兵庫に行って

津に戻って　また大阪行って

草津行って　琵琶湖キレイで

その夜大阪行って　

何気なぁく

大阪に住んでる兄(次男)に電話したら

「ちょっとよってけや」って。

自転車で兄(４０歳)は迎えに来た。

　　
「飯いくか」って。

酒がのめる兄(武　豊似)は焼き鳥屋に入った。

男兄弟、久しぶりなのに

それほど交わす会話はない

昔、バカほど遊んだのに

毎日のようにケンカしたのにね。

結局


兄(既婚)のうちに泊めてもらうことになった。


　

自宅に帰る途中

おにぃの自転車が早すぎるので


「後ろ乗るで」

って荷台に飛び乗った


大阪っぽい商店街を

いい大人が二人乗り。

「お前重いわ」

背中越しに兄の声が響く。






この光景、



なつかしい。


タイヤのへこみ

自転車のふらつき

段差のガタンッ

そしておにぃの背中・・・





おにぃの背中こんなに小さかったっけ。

でもおんなじ。

猫背っぽい背中

なんら昔と変わらない

商店街の昭和っぽさが

さらにそう思わせる。

回想せざるを得ないのだ


次の日

「ほんならまた」


特に会話を交わすことなく別れる。

三重に帰ろう。

また電車か、飽きてきたわ。


昨日乗ったのなかなかよかった


また　あの自転車に乗ることあるんかな



回想自転車に。