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元ケイジャーのオッちゃんの独り言

気楽な気持ちでバスケットボールに興味を持ってもらえたらうれしいかなぁ。

女子WCをみて思うこと

2022-09-28 16:20:25 | 日記

こんにちは、mattari2010です。

オッちゃん個人の環境の変化などもありすっかりご無沙汰となりました。そういえば、何も書いていないなぁなどと思いつつ気づけば秋になろうとしております。今回は、まだ大会は終わっていませんがバスケットボール女子WCの日本チームの感想など書いてみようかなと思います。

残念ながら、予選グループ1勝4敗で予選敗退となってしまいました。大会前はアメリカに勝って金メダル、そしてパリオリンピック出場権獲得などと報じられ、東京オリンピックのようにまたメダルを期待されていた方も多いのではないでしょうか。オッちゃんもその一人、、、ではありませんでした。正PGの不在、シュータ陣の調子の良しあし、得点力の低下など不安要素はありました。まぁ今となっては結果論になってしまいますね。それでも二年後に向けて何がよくて何がダメなのか、オッちゃんなりに考えてみました。

何がダメだったのか。なんでしょうねぇ。オッちゃんも逐一情報を追っていたわけではありませんが、大会に近くなるにつれ報道されていた範囲の知識ですが書いてみようかなと思います。まず第一に考察すべきはHCの方針ですね。「世界一のアジリティ」「後出しじゃんけんのカウンターバスケ」「タイムシェア」などがオッちゃんの記憶に強く残った言葉です。「アジリティ」、まぁ簡単にいえば状況判断みたいなことらしいですが、相手や自分達の状況を的確に把握し最適解を見つければどんな相手でも自分達が勝るという考えみたいです。それはアメリカに勝つには必要とのことでのコンセプトみたいなんですが、確かに言っていることは正しいと思います。問題なのはそれを個人に落とし込むのか組織として答えを導くのかその辺の徹底が出来ていなかったように思います。ズレができたそのズレを個人の能力でシュートに持ち込むのか、ズレの形からチームとしてこのプレー、コンビネーションとしてシュートに持ち込むのかその辺りがコートに立っているメンバーで共通意識を持てていなかったような気がします。個人の能力でシュートに持ち込むとした場合、フィジカル、高さなどで劣る日本が果たして40分通してそれが可能でしょうか。組織としてやるには、東京オリンピックで見せていたプレーはスカウティングされ容易にやらせてはもらえませんでした。その上のコンビネーションやら形が必要になっているなぁというのがオッちゃんの感想です。「後出しじゃんけん」もじゃんけんのグー、チョキ、パーが三つそろわなければ相手が何を出しても勝てる状況にはなりません。二つしか出せないのにじゃんけんをしても必ずは勝てません。結果、フィジカルと高さに勝る相手にねじ伏せられる結果になったと思います。以上をまとめると個人の能力に頼るのはあまり適切とは思えないし、じゃんけんに勝つ組織プレーも世界レベルでは構築できていなかったという結論になります。このことは時間をかければ可能なのか、単なる机上の空論なのかはオッちゃんにはわかりませんが、あとは代表の選手たちの考えを聞いてみたいなぁと思います。

次に選手について、きつい言葉でいえば頑張っているけど雑でした。細かいところでボディーチェックをしなかったりボックスアウトをしなかったり、パスがプレーしやすいところに送れていなかったり、まぁなんていうかちょっとモヤッとしながらみていました。それもオリンピックで銀メダルをとったことで相手は日本を倒さなければメダルは取れないと考えるのが普通ですし、相手もそれなりにリスペクトしてくれていました。それだけ相手も圧力をかけつづけやファールぎりぎりにプレーをしてでも勝とうとしてくるのは予想出来ることでした。そこに正PGの不在です。別にオッちゃんは町田選手がいたら結果は変わったかというとそうは思いませんが、今回の大会で相手チームはPGに圧力をかけ続けました。それでも日本のバスケをやるということで、PG起点を貫いたのならそれはそれでいいのですが、その日本のバスケが未完成だったと思いたいのがオッちゃんの本心です。次に3Pの確率の低さ。これも世界が恐れていたことですから容易には打たせてもらえないとは思っていましたが、それなりに形になって打っているのに確率が上がらないのは、選手に問題ありと思わざるをえません。オリンピックができすぎ本来こんなものと選手が思っているなら仕方ないですが、高さに劣る日本の生命線ですからここらあたりは頑張ってほしいところです。選手の側に立ってみると、ディフェンスでハードに足を動かし続け、フィジカルに勝る相手に体力を削られ、それでシュートを決めるのはとも考えられますが、銀メダルをとっているのであまり理由にはなりませんし、良くも悪くも「タイムシェア」をしてそのあたりをカバーしようという戦術です。本来意図した形とは違うからというわけでもなさそうなので今後の課題にしてほしいですね。最後にディフェンス。頑張っていましたが、なんていうんですかね、相手が嫌がるような駆け引きというか狡さというかクレバーさというか、言葉は悪いですが優等生的な感じがします。相手にくっついていても体格で勝る相手はそのようなプレッシャーはなれていてあまり圧力を感じていないと考えるのが妥当です。見ていて相手が嫌がっているなぁと感じたのは宮崎選手くらいでしょうか。チームのカバーリング、ローテーションなどは練習通りで来ていると思いましたが、ここおさえたいという時にできずにずるずる後半点差が広がるのが今回の大会であったような印象です。ギアの上げ方と相手の嫌がることをファールぎりぎりでやる、何が足りなくて何が必要なのかは選手が一番感じていると思います。

ここからは良かった点を。まだチームが未完成かも知れないという点ですかね。今回本気の世界の強豪相手に自分達の実力不足を突き付けられました。タイムアウト時など選手が率先して改善点を指摘し合い、なんとか勝ちにいこうとしていたことがせめてもの救いかなぁとオッちゃんは思いました。それくらいです。個人としては髙田選手がキャプテンとして最後までその責任を全うし背中でチームを引っ張っていた姿が印象的でした。ほかの選手はこの悔しさをばねに大いに今後に期待するのみです。頑張って下さい。

以上簡単ですが思ったこと感じたことをつらつら書いてみました。セルビアに負けて歯車が狂ったという考えもないですが、たらればで勝っていたとしてもメダルには届かなかったと思います。焦りとこんなはずじゃと感じていた大会かも知れませんが、この敗戦を糧にしてまた世界の強豪に勝ってほしいなぁと思います。HCの去就も取りざたされると思いますが、選手の声、現場の声、大会の総括などを経て、的確な判断を下されることを期待します。上層部の保身による裁決では済まされない結果ですから、しっかりと責任の所在を明確にしてほしいと切に願います。

今回はこのあたりで。おしまい。