音楽と映像が自然とココロに流れてくる
本が好きになる傾向があります。
例えば、このブログに頻繁に登場する小川洋子の作品。
彼女の作品を読み進めていくと、必ず白のシャツに黒いスカート、
黒の革ストラップの靴を履いた女の子を想像してしまいます。
そして、バックに流れるのは鬼束ちひろの音楽。
『偶然の祝福』という本で鬼束の「We Can Go」(2枚目のアルバムに収録)が
ぱっと流れてきて以来、
小川作品=鬼束ミュージック
の定義が私の中で確立しつつあります。
多分、両者とも言葉をそっと両手で掬い上げるように
作品を産み出しているからだと思います。
鬼束の曲が自ずと流れてきてしまう本に、また巡りあってしまいました。
勝手にこの本のテーマ曲を「Castel Imitation」
(3枚目のアルバムに収録)に決定させていただきます
歌詞だけ見ればちょっと重い歌詞ですが(メロディーは明るいです)
私の怒りを吸い上げるヴィーナス
わずかな覚醒を看取る日々さえ
愛して 激しさで見失う正義のナーヴァス
生きて 生きて 生きて 生きて 生きて 生きて
の部分がエンドレスで。
ロールプレイングゲームの曲にも使われたことがあるそうで、
どことなく近未来を読み手に匂わす、この本と繋がる部分があります。
物語は父親が失踪し、母親に先立たれた小学生の女の子の話です。
とにかく、この女の子がかわいそうなんです。。。
小さい頃に犬に噛まれ左手がいうことを効かなくなり、
母親が死んだ後は、母親と住み込みで働いていた
小料理屋の主人から遺産を巻き上げられ、
挙句の果てには学校で、いじめに遭っているのです。
しかし、このお嬢さん、いろんなミラクルを隠しもっているのです。
そのミラクルと、心優しき人たちの支えの中で父親を探す旅に出かけ。。。
というお話です。
いうなれば、現代版のシンデレラでしょうか。
シンデレラと違うところは、自分の力で幸せを掴むところでしょうか。
自分の喜怒哀楽だけじゃなく、
周囲の人の心のひだに触れ、それが共感できる
お年頃の入り口に立った時に読んでいたら、
感動は今の比じゃなかったと思います。
特にラストは、大人になることは純粋な気持ちにオサラバすることということに
既に気付いてしまっているので、余韻を楽しむことができず残念です。
しかし、子どもの頃の正義感や潔白さは「ああこうだったな」と
懐かしむことができ、タイトルのように主人公の「ひだりがわ」を
守ろうとする人や犬の気持ちは本当に暖かくいいものです。
本が好きになる傾向があります。
例えば、このブログに頻繁に登場する小川洋子の作品。
彼女の作品を読み進めていくと、必ず白のシャツに黒いスカート、
黒の革ストラップの靴を履いた女の子を想像してしまいます。
そして、バックに流れるのは鬼束ちひろの音楽。
『偶然の祝福』という本で鬼束の「We Can Go」(2枚目のアルバムに収録)が
ぱっと流れてきて以来、
小川作品=鬼束ミュージック
の定義が私の中で確立しつつあります。
多分、両者とも言葉をそっと両手で掬い上げるように
作品を産み出しているからだと思います。
鬼束の曲が自ずと流れてきてしまう本に、また巡りあってしまいました。
愛のひだりがわ岩波書店このアイテムの詳細を見る |
勝手にこの本のテーマ曲を「Castel Imitation」
(3枚目のアルバムに収録)に決定させていただきます
歌詞だけ見ればちょっと重い歌詞ですが(メロディーは明るいです)
私の怒りを吸い上げるヴィーナス
わずかな覚醒を看取る日々さえ
愛して 激しさで見失う正義のナーヴァス
生きて 生きて 生きて 生きて 生きて 生きて
の部分がエンドレスで。
ロールプレイングゲームの曲にも使われたことがあるそうで、
どことなく近未来を読み手に匂わす、この本と繋がる部分があります。
物語は父親が失踪し、母親に先立たれた小学生の女の子の話です。
とにかく、この女の子がかわいそうなんです。。。
小さい頃に犬に噛まれ左手がいうことを効かなくなり、
母親が死んだ後は、母親と住み込みで働いていた
小料理屋の主人から遺産を巻き上げられ、
挙句の果てには学校で、いじめに遭っているのです。
しかし、このお嬢さん、いろんなミラクルを隠しもっているのです。
そのミラクルと、心優しき人たちの支えの中で父親を探す旅に出かけ。。。
というお話です。
いうなれば、現代版のシンデレラでしょうか。
シンデレラと違うところは、自分の力で幸せを掴むところでしょうか。
自分の喜怒哀楽だけじゃなく、
周囲の人の心のひだに触れ、それが共感できる
お年頃の入り口に立った時に読んでいたら、
感動は今の比じゃなかったと思います。
特にラストは、大人になることは純粋な気持ちにオサラバすることということに
既に気付いてしまっているので、余韻を楽しむことができず残念です。
しかし、子どもの頃の正義感や潔白さは「ああこうだったな」と
懐かしむことができ、タイトルのように主人公の「ひだりがわ」を
守ろうとする人や犬の気持ちは本当に暖かくいいものです。