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大気汚染を皮肉る自虐ジョークが満載

2013-12-27 15:13:04 | 日記
 この冬、ほぼ中国全土で深刻な大気汚染が発生しています。有毒物質を含む小さな浮遊性粒子状物質「PM2・5」がハルビン、北京、上海など北から南まで各都市で蔓延し、視界が5メートル以下のところもあります。子供や老人を中心にせき、呼吸困難などの健康被害が出ており、北京の主要病院の呼吸器内科の前は毎日のように長蛇の列ができています。
 そんな中、インターネットには環境汚染をネタに、多くの自虐的なジョークが書き込まれています。もはや諦めでしょうか?
 「日曜日、恋人と待ち合わせの場所に着いた。彼女は黒い毛皮のコートを着てベンチに座っていた。キスしようとして顔を近づけたら、犬だった」
 「北京の市民が旅行でスイスに行った。飛行機を降りて新鮮な空気を吸った途端、頭がくらくらして倒れた。救急車で病院に運ばれ、医者が車の排出ガスの空気の袋を処方し、それを吸ってやっと回復した」
 「北京とハルビンの市民はそれぞれの故郷の大気汚染の深刻さを自慢する。北京の市民は『天安門広場に立っても、天安門楼上に懸けられた写真の毛沢東の顔が見えない』と言うと、ハルビンの市民は『財布中の百元を取り出して目の前にかざしても、お札に印刷されている毛沢東の顔が見えない』と対抗した」
 ハルビンの空気は11月、PM2・5の濃度が1立方メートル当たり約700マイクログラムに達し「犬の散歩をしても、犬の姿が見えない」と言われるほどでした。因みに日本の環境基本法では1立方メートル中35マイクログラムというのが健康を維持できる基準とされています。中国の主要都市はその約10倍から20倍を超えることがよくあります。なぜ中国国民は、大騒ぎしないのでしょう?そんなに党に配慮する必要があるのでしょうか?
 「朝、出勤しようとして家を出たら、警察に捕まった。『あなたは一週間もマスクをしないで外出している。麻薬の常習犯として逮捕する』といわれた」
 「娘が母親に『なぜお母さんは美人なのに私はかわいくないの』と聞いた。母親は『それは空気が悪いせいなのよ』と答えた。『そんなのが関係あるの?』と娘が驚くと、『お父さんとお見合いしたとき、お父さんの顔がよく見えなかったから』」
 12月9日付の国際機関紙、環球時報の記事もジョークといわれました。
 「中国の多くの地域に現れるスモッグは、健康や交通に悪影響を与えるばかりではなく、戦闘行動に影響を及ぼす。敵の偵察関連装備の多くは効力を減じ、一部のミサイルは命中精度を落とす」とスモッグ有用論を展開しました。
 これに対しインターネットでは「PM2・5は外国の侵略から国を守るための秘密兵器とは知らなかった」といった皮肉や「毒スモッグが続くなら中国人はみんな死亡し、敵がミサイル攻撃をする必要もないだろう」といった書き込みが寄せられたそうです。もはや、諦めているようです。しかし、こんな時こそ日本が過去に乗り越えた最新の公害対策技術を提供するべきではないでしょうか?また新幹線技術のように、中国独自の技術だと主張しかねませんが…。