通っていたデイサービス事業所の園長から弔辞をいただきました。
父は10年半デイサービスに通いました。
最初こそ慣れない場所で緊張し、職員のみなさんには怖いという印象だったようです。
しかし、慣れてくるにしたがい、様々な行事や活動に参加し、一目おかれる存在になっていったようです。
息子の私たちには想像できなかったことですが、カラオケも楽しんでいました。
他の利用者さんともよくお話ししていたようです。
さすがに、七夕の短冊を書いたり、飾り付けをしたりというようなことは遠くから見守るようなところはありましたが、写真からは他の利用者さんと穏やかに過ごしている様子がうかがえました。
園長もそんな様子をお話ししていました。
毎日利用者が10人もいない小規模の事業所でしたが、そのことが父にとっては居心地の良い場所だったようです。
また、ケアマネにも、家族に話せないようなことも話して、毎月の訪問を楽しみにしていたようだと聞きました。
自分の居住している地域では男性の同級生はすべて亡くなり、知っている人が皆いなくなり寂しいと言っていましたが、デイサービスでは同じような年齢の人もいて孤独ではなかったのだろうと思います。
長寿というのは、別の面からみると、知り合いが次々と先立ち、孤独感が強まることともいえるでしょう。
高齢者支援は、そんな孤独感に共感し、それを和らげていくことでもあるのかなと、父への支援を通じて感じました。
そんなデイサービスの事業所から、「父の具合が悪いようだから病院に連れて行ってください。」と弟に連絡があり、受診して入院、結果、デイサービスの利用はその日が最後になってしまいました。
園長からは、また戻ってきてくださいと言われていましたが、かなわないこととなりました。
父にとってデイサービスは、人生晩年の輝いた場所だったようです。
そのような支援の場や支援する人たちが、これからも多くの高齢者に生き生き過ごしていただけるような活動を進めることができるよう願うばかりです。
その弔辞のおかげで、告別式は良いものになったと思っています。
今後、いくつかの法事がありますが、とりあえず明日からは日常生活に戻ります。
帰宅途中、仲秋の名月が輝いていました。
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yo-サン
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