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And This Is Not Elf Land

Chicago JERSEY BOYS (3回目)


今日も大盛り上がり~

やっぱ、ドラムセットって「萌える」な~(?)
いやいや、これは限りなく独り言に近いんですが、とにかく道具の使い方が旨すぎますよ。批評家受けがいいのも納得。ちょっと玄人好みな味付けだし。

New Jerseyの埋立地の背景に溶け込んでいるかのような無機質なドラムセットのシルエット…本当に、何の違和感もなく風景の一部になっているのです。目はステージに釘付け。今日は、冒頭のドラムソロから鳥肌でございました。私は、ステージでドラムセットが動くのを見ると、どうしてもJ様のライブを思い出してしまいまして(あ~あ…これだけは言わずにおこうと思っていたのに…)Dawnでは、アングルが変わるんで、2基目のドラムセットが登場するんですが、「あ~~、ここはツイン・ドラムでやってー!」と心の中で叫んでいるんでありました(笑)

そういえば、フランキー・ヴァリとボブ・ゴーディオがJersey contractを交わすのもドラムの前なんですよね。ちょっと話はずれますが、後にボブがフランキーに「これからは君が表に出るんだ。Frankie Valli & Four Seasonsとして」というシーンはカフェなんですが、そこで二人の間にあるのは金属製のコーヒーポット(?…ちょっと自信なし。背景のプロジェクションは明らかにコーヒーポットですが)とにかく、重大な選択のシーンで二人の間にあるポットは照明に映えて眩しく光っているわけです。憎い演出~

あと、クライマックスになだれ込む流れが、何気にteasingなのも憎いし、敵の手中にまんまと嵌ってしまう自分が悔しかったりする(笑)『君の瞳に恋してる』は本日もショー・ストップでした。(しかし、拍手が鳴りやまない客席を見渡すCory Grant君の表情が本当に嬉しそうだったのが忘れられない。Chicagoへ来てちょうど1週間目のパフォーマンス…がんばって~~♪)その後のWorking My Way Back To Youも気迫のパフォーマンスなんですが、これもワンコーラスとちょっとぐらい(たぶん)しかやらずに、「あ~、もっとやって~!」と思わせながら悲しみの場面へ…で、会場に重苦しい空気が残っているうちに、一気に殿堂入りのシーンに移って『悲しきラグドール』

Four Seasonsのオリジナル・バージョンでは、Ahh…a rag doll…I love you just the way you are~~~のコーラスは、エンディングにちらりと入るだけなんですよね。舞台では、いきなりこのコーラスから始まります…全てを赦し、全てを温かく包み込むような優しいフレーズ~私はむしろここで泣ける場内を覆っていた重苦しい空気がここで一気に浄化されるわけです。そしてWho Loves Youでビックフィニッシュになるわけですが、観ている側の感性を圧倒してしまうような、計算され尽くした流れだな~と改めて実感。これに身を任せる快感が忘れられなくなったら、リピーター決定なんですよね、きっと。

さて、Chicagoのキャストについては、また改めて書きますが、トミー役のBryan McElroy…キャラが立ち過ぎだよ!BACK TO THE FUTUREのビフ親子なノリで、ちょっと戯画的すぎるんじゃない?ただ、かなり地元では人気があるようで、登場する度に声援が起きたりしてましたが。でも、3回連続で見たら、さすがに疲れます(笑)たまに見たら面白いんでしょうけど(っていうか、普通は「たまにしか」見ないよね…爆)

あと、Nick役のMichael IngersollはオリジナルのJ Robert Spencerとは(外見から受ける印象も)かなり違うので最初は戸惑いましたが、次第にこれもありかな…と思うようになりました。「独特の美学を貫いた人」という側面が強調されてる感じで面白かった。(だから、最後にフランキーが言う「カトリックだからって、クリスマスに逝かなくても~」というのが妙に説得力があった)


さて、昨日Cory Grant君が言っていた日本公演の可能性ですが…確かにHAIRSPRAYでも「懲りている(?)」ように、ミュージカルは「お持込み」しても本来の味がかなり損なわれてしまって、全く面白くなくなることがあるわけですが、JERSEY BOYS(ジャージー・ボーイズ)の場合は日本人同士で、日本的に楽しみたいという思いがあります。…っていうか、白人ばかりの客層に疲れた~。どうしても自分はヨソモノみたいで…(NYではそんなことはなかったと思うのですが)あと、開演前には必ず「聞えよがしに」独自のフランキー・ヴァリ論、ボブ・ゴーディオ論をぶつ爺さんがいるのが痛すぎる(!)近くの人と話しているにしては声が大きすぎるでしょうが(苦笑)でもまぁ、老人にありがちな行動と言いますか、人のふり見て我がふり直せと言いますか…

日本人なら、全員で手拍子で盛り上げるなんてお手の物でしょうし(笑)最後まで席を立たないと思いますしね。こちらの方は(映画で言うとエンドロールに当たる)Oh, What a Night!の演奏がまだ続いているというのに、なんで帰るんでしょうか~?(今日は残っている人が多かったですけどね)あそこはドラムもキーボードもツインで、金管も3本使っているし、本当に贅沢な音を聴かせてくれているのに!あそこで帰ったら10ドルは損してると思う(そこか!)

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