北上

今宵の宿泊先は北上市だ

ここしか宿が取れなかったから


何も無い（北上市民、すまん）

北上コロッケとやらでも食おうかとなったが
ホテルで案内された店はどこも満席

店員の対応もなぜか冷たい

泣く泣く某居酒屋チェーンへ行くも
注文するメニューがことごとく売り切れって
何ならあんの!（怒）

ライトアップ

おかしい
土日はライトアップするはずなんだが
時刻は間もなく午後6時

直売所のオバハンに聞く

「今日は橋のライトアップしない?」

「えっ!?…あーっ、橋?
　どうなんしょ?
　ありゃ、ついとらんねぇ…」

と言ったきり
オバハンは店の奥へ入ってしまった

3色の美しいネオンが点灯したのはそのわずか1分後であった




自分でスイッチ入れたんちゃうやろな

ここはJR釜石線・宮守川橋梁
宮沢賢治「銀河鉄道の夜」のモチーフとなった橋である

河童

結局午後は遠野観光となった

イワナが諦めきれず
「チクショウ、なんならカッパを釣ったるぜ」
と胡瓜ぶら下げた訳ではない

ましてやこの竿は“名人”のものだ
触っちゃいけねぇ

遠野

え?釣果は?
まだ明るいじゃん
…と思われるのはごもっとも


夢のような岩手の釣りは

連れがロッドを折り

僅か2時間で終了（チーン）…


よりによって今日折らんでも（泣）
マイカーでの釣行なら予備ロッドもあろうが


熊に逢う暇も無かった

聖地

中流部もひどく濁っていて
フライではとても釣りにならない

だがここまで来て簡単に諦める訳にはいかない

その後も走りに走って
途中の民宿で聞いた最上流部のポイントへ


時刻は10時半

そこには夢にまで見た岩手の渓があった

翌日

2日目は快晴

北上本流は相変わらずのひどい流れだが
上流部なら何とかなるだろうか

期待を胸に遠野の川へ向かう

秘境駅

全国秘境駅10指に入る「大志田駅」


上下でこの駅に列車が止まるのは1日たったの3回

人より熊が多い可能性大

不安

山あいの日暮れは特に早い

にも関わらず
我々は宿泊地である盛岡を背にして東へ向かった
ここも盛岡市内だが

道は細く薄暗く対向車とのすれ違いは厳しい

台風による増水で並行する米内川の水面は道路とほぼ同じ高さだ
山田線の橋脚も濁流に耐えている

至る所で倒木も発生している
土砂崩れの不安がよぎる

カーブの向こう側には今にも熊が姿を現しそうだ

しまいには道がダートになり
レンタカーはあっという間に泥まみれになった

難読

途中
四十四田（しじゅうしだ）ダムに立ち寄る

北上川本流は朝と変わらず濁流だ

轟音とともに放水が続いている



穏やかな北上川が見たかったのに


明日釣りになるだろうか

日本一

盛岡市のお隣、滝沢村と言えば
チャグチャグ馬コ

マンホールのデザインもGood!!

この村
人口5万人以上いるんだそうな
茨城にも「東海村」「美浦村」の2大村があるが

ここが日本で最も人口が多い村だと知るのは
旅の後であった