卒業式での「答辞」・・・泣けるから紹介しちゃいます♪

９月１０日にあった『平成１８年度前期 卒業証書授与式』で、卒業生代表として男子生徒さんが「答辞」を読んでくれたよ♪９月１０日のブログでも書いたけど、読む練習を毎日夜中までやってた力作。人生がんばっている彼の答辞を興味がある人は読んでみてください。



『本日は、僕達卒業生のために卒業証書授与式を挙行して頂きありがとうございます。

僕は、中学校の途中から学校に行かなくなり、高校も十五歳で中退して、二十歳まで家族や周りの方々に迷惑をかけていました。そんな中、祖母の家に行く機会があり、数日間お世話になりました。祖母は一人暮らしで色々と大変なはずなのに、他人の事を思う気持ちを決して忘れない人でした。そんな祖母を見ているうちに、自分の甘さを痛感し、これまでやってきたことを見つめなおしました。そして、その時の自分にできる事、今まで人に迷惑をかけてきた分、今度は自分が人の役に立てることは何かを考え、しばらくの間、老人ホームでボランティアをさせて頂きました。

それと同時に、高校をやめた時に母が言った「高校は出てほしかった」という言葉を思い出し、親孝行をしようとこの八洲学園に入学しました。そして、ちょうど家に教材が届いた頃に、現在働いている身障者のヘルパー事業所に勤め始めました。
もともと勉強をやってなかった僕は、分からない問題を友人や周りの人達に教えてもらいながら、無事に三年間、仕事をしながらリポートを提出することができました。

最初のスクーリングに来る時は、全国から人が集まって、皆とうまくやっていけるか不安でしたが、いざ来てみると、すぐに話が合う友達ができました。八洲で出会った友達は、一週間という短い期間の中で、僕にすばらしい思い出を作ってくれました。皆それぞれ挫折や後悔を抱いていましたが、過去の過ちや挫折は将来の自分にとって、必ず良い経験になると思います。

先生方も他の学校の先生とは違い、自分から素直に心を開くことのできるとても優しく友達のような存在でした。スクーリングが無い時は、電話で勉強の事を教えてもらい、時には悩みも聞いてくれました。スクーリング中は、問題をおこしたり夜中まで起きている僕達に付き合ってくれて、次の日の授業は眠くて大変だったと思います。今までの自分の中の教師への固定観念を見事に壊してくれた八洲の先生方に心から感謝しています。

初めは親のために八洲に入学したつもりでしたが、いつのまにか自分のために八洲に行っているという意識に変わっていきました。卒業したら皆ばらばらになるけど、八洲の三年間で出会った友達、先生方を一生忘れません。

そしてこれからは、二年前のスクーリングの空き時間にエメラルドビーチでナンパして結婚した奥さんと、六月に生まれた子供、それから八洲での思い出を大切にして頑張っていきます。最後になりましたが、八洲で出会った友達、先生方、僕を産んでくれた両親、今まで僕の事を支えてくれた人達のおかげで、今日、この卒業式を迎えることができました。心から御礼を申し上げます。

ありがとうございました。

平成十八年九月十日　　　　卒業生代表　　　　○○　○○　』



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