かきくけ こんぺいとう

日々の出来事や趣味のページ

がん と うつ状態、適応障害

2008-04-17 23:30:33 | 病気
約6年前、癌を告知された当時は、病院での心のケアなど一切なく、
淡々とクラス5の角化型扁平上皮がん、『子宮頸がん』であることを告げられた。
ただ、「資料はいつでもお渡しできるので、他の病院へ行っても良い」と言われた。
見放されたの?と返って不安に思ったぐらいだ。
覚悟はある程度出来ていたので、さっさと治療して、息子の進学に差支えが出ないようにしたいと思った。

事態は、さっさと手術出来る状態では、なかったのだが…。

第一の不安の波は、がんかも…と思い始めた時。
第二の不安の波は、治療法について。
第三の不安の波は、抗がん剤が奏効しなかったと告げられた時。
第四の不安の波は、先生に5年生きられても、息も絶え絶えと言われた時。
第五の不安の波は、転院がきまり、入院を待っている時。
第六の不安の波は、退院時、まだ腫瘍が残っていた事。
第七の不安の波は、息子の進学と自分の寿命、金銭問題。

告知から退院まで大波小波で、不安が訪れた。

5年生きられても息も絶え絶えと言う事は、3年位はなんとか働けるだろう。
働けるうちに働いて、状態が悪くなった時に、家族に迷惑をかけないように…
と思った。
土日も、盆暮れも無く、自宅でも仕事をしていた。
反抗期の息子と、家事全般、そして仕事。
私は勝手に決めた期間(三年)だけ頑張ろうと思っていたのだ。
しかし、幸か不幸か贅沢な話だが、再発しなかった。
そこで、期間限定と思っていた仕事の、ハードさに我慢できなくなり、心に変調をきたした。

全般性不安障害…。
常にある不安感、目が回ったり、動悸、不眠…。
その後2年以上投薬治療しているが、不眠以外は一進一退だ。

私は、レアなケースだが、がんとうつ状態、適応障害は、セットになっていると思った方がいいかもしれない。

米国は日本より「がんと心の問題」がん患者の心の研究に熱心だ
悪い知らせを伝える際の6段階のプロトコル:がん患者への応用
海外癌情報リファレンス

日本でもがん患者の心に目を向けるようになってきた。
新潟がんセンターの研究

しかし、臨床の場では、予算、人材の不足は深刻で、治療している医師自体が、心身共に不健康な状態だ。
この国では、早急の改善は見込めない。
せめて、患者同士共感し合い、励まし合う。
「一人ではない」、「誰かとつながっている」と思うことで、
不安感、孤独感の改善になると思う。

画像の花はニゲラ 大好きな草花
和名:黒種草(くろたねそう)
英名:Devil in a bush

最新の画像もっと見る

4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (きんや)
2008-04-18 00:22:51
がんなどの難病になると
心の問題は大きいですよね。

いつも死と背中合わせですから。
崖っぷちでつま先立ちして何とか踏ん張っている感じ。

そんな時にHP,掲示板、ML、患者会に救われました。

この花はデビルマンなんですね。
返信する
デビルマン (HTO)
2008-04-18 01:46:53
きんやさん

残業お疲れ様です。

ニゲラ、蕾も、咲いても、散っても、種もかわいい

種の苞に、丸まったかわいい角が
生えているんですよ。
その形が、悪魔ちゃんに似ていて(萌え~)なんです。
返信する
まさに一心同体?!ですね。 (サトちゃん。)
2008-04-18 09:50:52
心と体の密接な関係は、ごく最近言われるようになりましたね。
『ストレス』と簡単に言っちゃうけど侮れない。万病の元ですよね。

自宅でできる仕事・・・・今マジで探してます。
子供が自分でかなりのことができるようになるまでは、外での仕事は出来るだけ避けたい。
と~~~~っても我儘な労働者ですσ( ̄∇ ̄;サト)。

HTOさんはちゃんと見つけられて頑張られていたんですね。
私も頑張ろうp(^^)q
返信する
Unknown (HTO)
2008-04-19 06:08:35
サトちゃん。

ただ勤め先が、ハードだっただけなの。
小さい会社だったから、パパママ商店みたいな感じで…。
すごくお世話になったので、辞めたくはなかったけど、しんどすぎた。
当時、私が働いていた時一緒だった人は、二人しか、残ってないのよ。そのうち一人は親戚だし…。


そろそろ、働くつもりなんだけど、お休みや時間がちゃんとしていて、ビジネスライクな所がいいわ~。
今なら、四捨五入すれば、サトちゃん。と同い年だしね
返信する