まず,噛まずに呑み込め

何をしたらよいものか,流され続ける.まずもって焼酎ロックをぐびぐび飲む(過去).そんでもって人の話を鵜呑みにする.

降りたのは石川

2006年07月10日 20時04分46秒 | その場所で思った
 7月7日はもちろん七夕.夕刻から横浜で披露宴に出席してきました.いくら七夕で大安だとは言え,いい大人を捕まえて金曜日にやることはないじゃないかとは思っていましたが,いざ席についてしまえばやることもないので,同じテーブルの知人5人でひたすらにビール,ワインを勢い良く飲み続けていました.
 祝宴までに当然それぞれ仕事をしていたわけで,私も暑い都内をフラフラと営業していたので,その場がもう披露宴なんだか仕事終わりのビアガーデンなのかわからないくらいの飲みっぷりです.
 やがてお開きの時間となり,新郎新婦にご挨拶して会場を出るって段になって,一人が相当にできあがっていることに皆気付きました.たしかに気付きました.だって新郎にからんじゃって挨拶の列に渋滞をきたしていましたから.その彼をA氏ということにしましょう.
 さて帰りは親族,知人乗り合いの地元直行バスで帰還です.もう止まらなくなっている私たち5人はホテルから強引に買ってきたワインを2本を持って乗り込みます.A氏はここいら辺がピークでした.プラスティックのコップに注いでは溢す,注いでは溢すを数回繰り返し,Yシャツとスボンを赤ワイン色に染めてついにダウン.横になってしまいました.ここまで来るとあとは皆様のご想像のとおり寝ゲロ一直線.しばらくすると口の周りを真紫にして寝ております.シャツもズボンもワインだらけなのに,自分の脱いだスーツに吐くものだから,身に着けるもの全てがワイン色に染まっています.
 バスが中央道,石川PAに止まって,汚れたスーツを窓から投げ出し,A氏を引きずりおろした時,いや正確には横たわったA氏とスーツを洗おうとしてもらいゲロしてしまった私を確認した時,私たちは重大な決断を冗談でしました.「ここでバスを降りよう.」と.うん,きっとどーにかなる.お酒にぽっかりと浮かんでいる脳みその判断は“誤り”プラス“スピーディ”.早速運転手に伝えると嬉しそうに了解しています.

 私たちは横たわるA氏のかたわらで,精一杯手を振りバスを見送りました.

 あてもない石川PA.

 パーキングエリアを歩いて降りれば田舎道.
 見上げれば月もなく,街灯にはやっぱ蛾.