アルゼンチン取材ノート Cultura Cero

ブエノスアイレスを中心に最新の舞台、公演、展示会などを取材、画像と共に速報を御紹介します。

追悼メルセデスソーサ

2009年10月05日 07時26分24秒 | 文化情報
早朝5時15分、10月4日、メルセデスソーサさんが亡くなられました。葬儀が12時より国会議事堂のSalon Paso Doradoで行われます。今日はエスコバールの花フェスタに友人と出掛ける予定だったのですがキャンセル、2丁先の国会議事堂にこれから出掛けるところです。98年アルゼンチンで再び暮らすようになった際、まず彼女のCD「Mercedes Sosa 30anos メルセデスソーサ30年」を購入、毎日のように聞いていました。そのアルバムにおさめられた20曲で大きなラテンアメリカの音楽地図を深く心に描くことができました。アルバムを通して聞くと元気と力が沸々と沸いてくる。ラジオをつけると彼女の声、ベネズエラで落ち込んでレコード店に入ると彼女の歌声、、常に彼女の声に元気と感動を頂きました。タンゴ歌手のフリアセンコが亡くなる直前の病院前でのインタビューで話していました。「世界の何処にいっても彼女のレコードのストックに遭遇する、世界中の多くの家庭に1枚は彼女のレコードがあることでしょう」 音楽仲間の多くが彼女と共演、もしくは繋がりのある人ばかり、、数多くのソレゾレの哀しみを想っています。日曜日の今日、葬儀には多くの方が駆けつけられることと思います。心よりご冥福をお祈りすると共に、感謝そして大きな大きな拍手を今1度。(写真は唯一撮影することができた彼女の在りし日、2007年12月8日のクリスティーナ大統領就任式典にて)

Mari Sano

木製の地下鉄

2009年07月25日 15時21分12秒 | Weblog
ブエノスアイレス首都圏を走る地下鉄はバラエティにとんでいます。日本の旧・丸の内線(地球便の父の思い出の場面で登場していました)、そしてこの木製の地下鉄A線。乗るたびに感激します。窓を開けるための取っ手は皮製です。全てのイスは木製で、年季が入った色艶がたまらなく心地良い。扉は手動なので自分で開けなければ開きません。(初めて乗ったとき、開くのを待っていて降りそこねました)

時折、何の用もないのに気分転換に乗ってしまいます。この地下鉄に乗るとアイディアが浮かび、いろいろ考え事ができる。(もちろんすいている時がいいです) 

8月の予定が一気に煮詰まりました。来週と再来週のラジオ関係での準備をしています。ひとつひとつの機会に出来る全てを注ぎたい。そのためのマイペースを頑固に保っている今日この頃、、。引き続き寒い日が続いていますが、1ヵ月後は春。8月の終わりは眩しい日差しのした軽やかに散歩を楽しめるはず。もうしばらくの辛抱。四季があるのは夢があっていいですね。

Mari Sano
http://www.myspace.com/marisano

平和の歴史 from アルゼンチン

2009年04月03日 14時38分30秒 | 速報
早朝6時半、ふと目を覚ますと窓から差し込むの桃色の明かりに気がついて、家を飛び出しました。2丁先の国会議事堂にかけつけると空に大きな大きな虹がかかっていました。魔法のような瞬間に感動。その後、早朝の剣道の授業を済ませ再び現場に直行、国会議事堂からレコレタ墓地まで運ばれたアルフォンシン元大統領を追っていました。4万人に登る人々が繰り出した街頭で多くの場面に遭遇、とにかく歴史的な1日でした。チリ、ブラジルとの友好的な関係を築き、軍事政権を終えた民主化第一人者としての功績、世界の大統領から平和における貢献を称えられたアルフォンシン元大統領の様々な過去の演説を見た後、葬儀の行われた当日がフォークランド紛争の始まった日でもあり、現大統領がイギリスにてフォークランド紛争で亡くなった人々の追悼を行っているニュースを見ました。大統領曰く「これは偶然ではなく全て平和に向けてアルゼンチンが発信するメッセージ」 心に深く刻む1日でした。

フォトドキュメンタリー
http://www.slide.com/r/VnPAjsUG0z_dPdf_vqoRImx0H27qWL8V?previous_view=mscd_embedded_url&view=original

追悼 アルフォンシン元大統領

2009年04月02日 04時36分41秒 | 速報
アルゼンチンの闇、軍事政権を終えさせることができた元大統領Raúl Alfonsín が82歳の生涯を終えられました。ご自宅が最寄だったので周囲の様子を撮影してきました。人々の哀しみ、アルゼンチンの哀しみ、、3日間アルゼンチンは喪に服します。明日は8時に遺体が国会議事堂に運ばれ、9時から一般の人々がお別れできるそうです。歴史的な1日となりそうです。テレビの特別番組を見ているのですが、、本当に人間的に素晴らしい方だった、最期まで人権運動を貫いた方。どちらかというとアルゼンチンの政治家の話題は複雑な気持ちになることが多いのですが、、こんな素晴らしい方がいらしたこと、、亡くなってしまったことはトテモ残念ですが、心に刻む良い機会。明日は心して撮影したいと思います。心よりご冥福をお祈りします。



本日の模様
http://www.slide.com/r/KAank08P7j_515HzBcseRYtHRfi9WZXn?previous_view=mscd_embedded_url&view=original

Leon Gieco 監督 ドキュメンタリー映画「Mundo Alas」

2009年03月27日 13時32分36秒 | Weblog
アルゼンチンのプロテストソングライター大御所、Leon Giecoレオン・ヒエコ氏の指揮によるドキュメンタリー映画「Mundo Alas」 本日3月26日映画館で一斉公開されました。障害を持つアーティト集団と共にアルゼンチン全国をツアー、最大のコンサート施設ルナパーク公演に至るまでが撮影されたロードムービーです。個性的な出演者によって終始、目が離せない、そして何より純粋一途な障害をもったアーティスト達の心打つ歌、言葉の数々。レオン・ヒエコ自身も映画の中で、君達との共演は今まで行ってきた自分の公演と違って、まず自分をその場所にいられる場所を探さなければいけない、、」 彼らの純粋で高い感性に場面が進むごとにレオンヒエコ自身の変化、まるで心が洗われていくような、、参加者、共演者、全ての成長と変化を楽しむことができました。

亡くなった父の誕生日、この映画を見ることができて良かった。心に深く深く刻まれ、何度も見ていきたい映画と出会えました。なにより今後の彼等も含めてですが、心よりレオン・ヒエコ氏の多くの偉業、常に社会と共に育んでいく大きな活動のスタンスに脱帽です。

Mundo Alas オフィシャルHP
http://www.mundoalas.com.ar/

踊るチャランゴ2008

2009年01月26日 20時49分09秒 | Weblog
昨年11月5日、エクアドル大使館後援による特別公演を行いました。初めて編集も含めたビデオ撮影を依頼、映像面で充実したものを模索しました。DVD作品として完成したものを同年12月12日に別会場で紹介、ゲストを向かえ1年を労うイベントとなりました。この10年で煮詰めてきた現在の「踊るチャランゴ」をアップすることができました。

踊るチャランゴ1幕 Colibri
http://www.youtube.com/watch?v=JnHAr3ns3hM

踊るチャランゴ2幕 Esperanza
http://www.youtube.com/watch?v=SA0eDHuSTNk

踊るチャランゴ3幕 Remanso
http://www.youtube.com/watch?v=wR9W2Bzgk9w

踊るチャランゴ4幕 Estrella
http://www.youtube.com/watch?v=CWsVJS3Lqfs

現在、再び振り付けも含めて解体、新しい舞台を煮詰めています。
今年は12月までの日々が全て1枚に掲載された大きなポスターのようなカレンダーを購入しました。それを見て1年は53週間あるということをシミジミ。今年も早いもので5週目。1年の日々が全て押し寄せてくるような、、叱咤激励カレンダー。ついつい頼み事もろもろ含めて無駄に過ごしてしまう時間と経費削減できればと思いつつ、、新しいオフィスに貼ります。(2月より市内文化センター内にオフィス開設予定)


New Album Amistad Musical
http://www.myspace.com/marisano

今週土曜日・夜8時ONAIR

2008年12月04日 12時27分22秒 | 速報
mariogalleta

猛暑の後、何事もなかったように涼しくなったブエノスアイレス、冬のように冷え込んだり、爽やかな日差しが気持ちよかったり、移ろう気温に戸惑うばかりですが、、暑いのは身体に応えるのでリハビリにはトテモ良い気候でホッとしています。とはいえ疲れやすいので少しずつ、、以前なら10本片付けていた仕事を半分に抑え、頼みごとや義理的な活動、参加は全て削除。生活が一気に変わりました。

新聞掲載の後、ラジオ出演が続いています。写真は昨日、演奏で伺ったAM1420 La Marea放送局、パレルモ地区にある実に近代的な放送局でした。病み上がりで演奏前、どうしようか迷っている瞬間をスタッフの方に撮られてしまいました。リアルで面白いので気にいりました。 週末に出演する番組は早朝なのですが、真裏の日本は夜8時という心地よい時間帯なのでおしらせさせて頂きます。

12月6日(土)夜8時
国営放送のフォルクローレ専門放送局、
FM Floklorica 98.7Mhz 土曜日・日本時間夜8時
アルゼンチンのフォルクローレフェバリット曲をご紹介しつつ
1時間に渡りお話することになりました。

こちらをクリックして頂ければ御拝聴いただけます。
http://www.radionacional.com.ar/fm-folklorica.html

はちどりのテーマ
http://www.myspace.com/marisano

レコレタ美術館にて特別公演 Mari Sano "Sentimiento 1978-2008"

2008年06月04日 20時04分40秒 | Weblog
アルゼンチンでの10年間の取材、撮影をレコレタ美術館の映画館で上映します。他ドキュメンタリービデオ、そして親しい素晴らしい音楽家の皆さんと共演。盛り沢山な内容となりそうです。幼少初めて訪れた日より30年..感謝デーとしての公演となります。

6月11,18日(水)20時開演
レコレタ美術館 1F Microcine (Junin 1930)
入場料 $10

特別ゲスト
Franco Luciani, Florencia Ruiz, Nuria Martinez

http://www.myspace.com/marisano

コスキンフェスティバル2007

2007年01月25日 13時37分37秒 | Weblog

アルゼンチン最大の音楽祭47年目のコスキンフェスティバルが1月20日(土)から始まりました。初日はフォルクローレの新旧見事な組み合わせ、オープニングは、Los Carabajal 御馴染みチャカレーラ一色かと思いきやチャランゴも使用、今回はCarlos Cablar の素晴らしいボーカルをフューチャリング、今までにない聴かせるステージ内容での幕開け。クラリン新聞でメルセデスソーサが新進気鋭のアーティストを自宅に招待して未来の才能を紹介する記事がありましたが、そこで紹介された2アーティストが出演、Luna Monti & Juan Quintero ほぼアカペラで届けられる繊細で独特な世界、そしてLuciana Sarasani ブエノスアイレス州のフォルクローレ、スレーニョを中心とした穏やかで切ないメロディを素晴らしい歌声で聴かせ、ラジオのアナウンサーが絶賛していました。彼等とは一線をかくして豪華なショーとして作りこんだ華やかな舞台、元ノチェーロスのソリストJorge Rojas で初日の幕が閉じられました。 今回はホームページが非常に充実しています。

http://www.aquicosquin.org/

このフェスティバルの見所は音楽だけでなく素晴らしい彩り鮮やかな民族舞踊。今年は宙吊りのダンサーとスクリーンを利用、一段と豪華な演出になっていました。翌日の批評の多くも今回のフェスティバルは大きなリニューアルが様々な面で行われていると絶賛、9日間、毎日夜22時から深夜2時までフォルクローレ音楽満載の日々が続きます。初日から3日間、最近年々コスキンのステージにタンゴの参加が目立ちましたが、今回はフォルクローレ一色、いまのところタンゴらしきものは舞台に登場していません。これも今回の大きな特色だと思います。(写真はコスキン2004 名チャマメ奏者 Antonio Taragoros)

追伸 Video Danza Charango (Youtubeにupされました)

http://www.youtube.com/watch?v=BydYnLyi2WU


ピアノ専門店 Pianos del Sur

2006年09月28日 13時57分32秒 | Weblog
楽器屋の羅列するサルミエントス通り 1711 にあるピアノ専門店 Pianos del Sur。ポスターをウィンドウに大きく貼ってくださり、店でCDを度々流してくださっています。音響機器の視聴にパルケラティーノを使って下さっている。販売担当の Juan Manuel さん。コンサートにも駆けつけてくださって.. こういった多くの暖かい御声援のお陰で現在があります。このお店はピアノ専門店ですが多くの打楽器、弦楽器なども扱っていて、他のどのお店よりも値段が良心的。なにより懇切丁寧な対応に心打たれます。

広告代理店につとめた時代に、「なべぶたの唄」という京都の行商人のビデオを営業学習として見せてもらったのですが、まさにソンナ手応えを感じます。こちらの大概の楽器商は皆さん接客抜群ですが、特に一押しのお店です。