オーダーリング、mamaringデザイナーのブログ

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オンナの武器

2010年09月06日 | 思う
昨晩、久しぶりに 一人で 映画館に行った・・・


私が 「観たい映画があるんだ~」 と言ったら 

夫が 「行っておいでよ。子供たち、僕が寝かせておくから・・」

と言ってくれて  「わ~~~いっ!!」と即ネット予約。


「で・・・何が観たいの?」と聞かれ・・・・

「・・・東京島!・・・」  と言ったら、 夫に怪訝な顔をされた・・・



最近、かなり宣伝をしているのでご存じの方も多いと思うのですが・・・

43歳の主婦が ご主人とのヨットの旅で難破し・・・無人島に漂着するお話し・・・

そのご夫婦のあとに新たな漂着者たちが加わるのですが・・・全員が若い男性・・・

結局 その無人島には 23人の男性と たった一人の女性・・・ という奇妙なお話。


「へえ~~  君にそんな願望があるなんてね・・・」 


え?!・・・ちょっと・・ちょっと!  待ってよ・・・


願望??  ああっ! 逆ハーレムって事?


へえ~ この映画観たいって言うと そういう風にで思われるんだ・・

でもまあ、一般的に考えるとそういう事なの? 動員の狙いもそれかな??

でも普段の私を観ていれば そういう発想って出ないハズなんですけどねえ・・・

まあ・・いいわ  いつもの軽い突っ込みでしょう・・・


私がこの映画を観たかった本当の理由は  

今まで価値があると信じていたものがある日突然何の意味も成さなくなってしまった時、

人は何を考え、どう行動するのか・・・ その事に私は興味があった・・・

さらにそれが自分と同じ女性で世代も近い・・となれば なおさらの事・・・

 
「別の日にして一緒に観に行く?」

一瞬 そう考えたけれど・・・


 映画の宣伝では 主人公・清子の語りで

「私が日本から持って来たもの(エルメスの衣類やスカーフ)はここでは何の役にも

立たなかった・・・ 中でも最も要らないものは・・・

そう・・この人だった!(清子の夫が誰かに殺されちゃう所が アップで映る)」

・・・・・


あの宣伝みたら・・・やっぱり夫婦で行く映画じゃないですね・・



そんな訳で 映画館に一人で出向く・・・


着くまでの道すがら・・・私はオンナの武器・・ について考えていた・・・


20代の女性は 外観的オンナの武器を多数搭載している


その髪も ナイスバディも ノリノリなお肌も・・全てが最強の武器・・怖いもの無し!


30代の女性は 外観的武器に加え さらに新しいエッセンスが加わる・・


(武器というと  誤解を招きそうでなので連呼してはいけない気もする)


その新しいエッセンスとは  女性として生きる姿勢だったり 言葉の選び方だったり

人に向ける優しい笑顔だったり ちょっとした心遣いだったり・・


オンナの武器・・ というと ちょっとアブナイイメージが先行してしまうけれど

実際の話、女性は男性とは違う意味で ずっとずっと戦っている・・・

会社だったら・・嫌な上司にも笑顔! 生意気な後輩にも我慢我慢!! 挫けやすい男性同僚の励まし役・・

家庭だったら 夫の妻であるけれど、 恋人になったり 母になったり・・・

そうそう!お姑さんの前では立派に「お嫁さん」もこなさなくちゃ・・・

女性の戦う・・という意味は 自分を取り巻く環境を快適なものにするために 

努力をする事なのです。



20代の時には 「自分には関係ないよね」ってスルー出来ちゃった事が

そのままに出来ない性分になっている・・・いろんな事が見えてしまう・・

でもそれは女性としての魅力 才能 新たな武器だと私は思います・・・


じゃあ・・・40代は??  

20代の時、搭載していた武器で既に使えなくなっているもの

色々あります・・・(笑)



主人公の清子は 何を武器として戦っていくのだろう・・・


そんな期待をして映画は始まった・・・



しかし、映画の途中で 私は大きな勘違いをしていた事に気付いた・・・


40代の清子が 何を考え戦い生きていくのか・・・それが観たかった私

だったけれど・・・


「オンナの武器」じゃなくて・・・ 「オンナが武器」だったのです。


生きていくために「自分はこの島、唯一のオンナである・・・」という事で生き延びる。


そこには私が期待した知性や知恵なるものは全く存在しなくて・・・

ただただ・・是が非でも生き残ろう・・・とする強い強い執念と本能でした。


私がもし男だったら・・絶対知りたくない女性の一面だと思います。


でも人生の土壇場に追い込まれた時に 無気力になるのでもなく 気がふれるのでもなく

神に頼るのでもなく 暴力的になるのでもなく(島の男性の大抵がそのどれかになってしまう)

ただただ・・・前に進もうとする 彼女の執念が 恐ろしくも醜くも・・・

ある意味忘れてはいけない  生きる力 なのだと思いました。


期待していったものと 違う結果を 背負い込んで・・・


不思議な感覚で映画館を後にした私・・・


それでも・・・ 生きていく・・  

それが女性なんだ・・・  と思いました。


今日のタイトルは「オンナの武器」じゃなくて「オンナが武器」と書くべきだったのかな・・・


 ・・・・・・



















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