つれづれまりん

いたずら白猫マリンの気ままな日常 を経て、
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知覚

2018年07月29日 | 学習ノート2
1 知覚とは

・身体の受容器が環境中の信号を受け入れ、
 神経信号に変換される過程で生じる心的経験の総称。
・物理的な過程から、心的な過程への変換がその本質。

・我々は外界の事物や事象を直接把握することはできず、
 常に受容器を通して間接的に信号を取り入れている。
・知覚とは、光や空気振動、力、化学物質等を媒体とし、
 その信号処理によって事物や事象の性質を推定する過程。
・知覚の目的は、事物の理解。


2 知覚の基本特性

*知覚の恒常性 
 ・事物の特性以外の信号の変動にかかわらず、
  同じ事物を同一のものとして知覚できる性質。
 ・明るさ、色、大きさ・・多くの知覚過程で成立する特性。


3 知覚情報処理の特徴

*知覚のモジュール性
 ・各モダリティで比較的独立に情報が処理される。
 ・光を媒体とする「視覚」、空気信号を媒体とする「聴覚」、
  力や機械的刺激を媒体とする「体性感覚・自己受容感覚」、
  科学的刺激を媒体とする「嗅覚・味覚」、
  それぞれが、個別の受容器を持ち、処理機構の独立性が高い。
 ・各感覚モダリティーが受容した信号は、
  大脳皮質の一次感覚野と呼ばれるそれぞれ別個の領域で処理される。
 
*知覚の階層性
 ・視覚における明るさや色、聴覚におけるピッチやラウドネスのように、
  物理事象の構造が明確な特性(低次知覚)から、
  奥行き、物体・シーン、音声のように物理事象が複雑で、
  多くの要素的特徴の組み合わせが必要な情報(高次知覚)に至る、
  多様なレベルの情報が知覚される。
 
*多感覚統合
 ・知覚のモダリティー間、モダリティー内のモジュール間、
  処理の階層間に、多様な相互作用がある。
 ・異なる知覚モダリティーからの情報に食い違いがあると、
  多感覚統合に伴う様々な錯覚が生じる。
  (ex.マガーク効果:発話時の口形の視覚情報が音声知覚を変容させる)
 ・感覚代行等、知覚障害への関わりを考える上で、重要。


4 知覚の重要な機能

〇注意
・知覚は、外界の信号のボトムアップな処理と、
 必要なものを選択的に処理するトップダウン的な処理(注意の機構)
 との相互作用によって成立。
・異なる神経基盤を持つ覚醒水準、実行機能などいくつかの下位機能からなる。
・注意機能の障害も、多様な症状を示すことになる。

〇意識
・知覚過程の中で意識に上るものはほんの一部に過ぎず、
 多くの知覚処理は無意識下で自動的に生じている。
 (ex.「盲視」現象)
・「失認」などの知覚障害への関わりにおいても、
 意識を伴わない知覚情報処理機能の理解が必要。

〇学習
・現在では、成人の知覚機能も高い可塑性を持つことが分かっていて、
 知覚学習の研究が盛ん。
・知覚の可塑性の理解は、リハビリテーションなどの実践において重要。


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『なんだか、分かったような、分かんないような』

難しいね~

(本年 6月上旬 夜 
    人間のベッドのシーツ上で、だらけるマリン)








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