つれづれまりん

いたずら白猫マリンの気ままな日常 を経て、
超いたずら 甘えん坊 ほぼ白猫 ハンニャの気ままな日常 へ

問題行動への対応

2020年02月09日 | 学習ノート3
前記事の続きです。(Prat6)
(最終です)

静岡少年鑑別所  所長
 吉田智子 先生による
「少年非行の現状
 子どもたちの心と大人の対応」
(平成30年(2018)5月 )より


〇問題行動への対応

・早期発見・早期対応
 子どものサインを見逃さない。

・心のSOSと受け止める。
 その意味するものはなにか考える。
・子どもの話に耳を傾ける。
 受容的にかかわる。

・問題行動そのものへの
 毅然とした対応(謝らせる 等)
・注意や指導にあたり、
 人格や人間性を否定する表現は避ける。
 「罪を憎んで人を憎まず」

・親(大人)一人で抱え込まず、
 相談できる人間関係や機関へ。
 チームを組んで対応していく体制。
・保護者に対してもサポートを。

・本人が落ち着ける「居場所」の確保。
 「自分を助けてくれる人がいるんだ」
 と思えるように。

・変化の好循環をねらう。
 何かが変わると変化していく。
 希望をもって。



◎まとめ
・子どもは、
 可能性と可塑性に満ちた存在。
 日々成長する。
・子どもたちの成長、健全育成、
 立ち直りは、
 人とのかかわりの中で。
 家庭、学校、地域との連携。
・つまずきなどに対しては
 長い目で見て。
 時間をかけた分だけ、
 子供たちは成長していく。
・子どもにとって、信頼でき、
 支えとなる身近な大人の存在は、
 その後の子どもの成長において、
 大きな意味を持つ。


周りの大人たち同士が
いい関係をもって、
子どもとかかわることが大切だと
話されて、終了しました。



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ある日の夜、
マリンはまたここに居ました。

寝てますね。


30分後、



引いてみるとこんな感じ。

マリンちゃんは、遠くからでも
カメラ目線になるコだったね (*^_^*)

(2018年6月上旬 夜)



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ところで、実は、今、我が家に、
新しいニャンコが居ます。

新年明けてから、地元の
猫譲渡会をいくつか訪ね、
1月最後の週末に、
ある猫ちゃんのお試しステイを決め、
2月初日(土)から
そのコが我が家にきていたのです。

で、本日、正式譲渡の手続きしてきました。

詳しくは、次記事にてお伝えいたします。






非行防止に向けて

2020年02月07日 | 学習ノート3
前記事の続きです。(Prat5)

静岡少年鑑別所 所長
 吉田智子先生による
「少年非行の現状
 子どもたちの心と大人の対応」
(平成30年(2018)5月)  より


〇思春期
・第二次反抗期。依存と自立を揺れ動く。
・行動範囲が広がるにつれ、家庭を離れて
 新しい刺激や対象を求めようとする。
・言語による表現が未成熟。
 悩みをうまく言語化できず、
 心理的な問題が、
 行動や身体を通じて表現されることがある。
・行動化
 ・内に、自分に:不登校、引きこもり
 ・外に、他者に:家庭内暴力、非行
・これまでの成育過程や
 親子関係の中で積み残された課題が
 思春期になって現れることもある。

〇ネット社会
・言葉だけのやり取り
 相手の表情が見えず、容易にトラブルに。
・匿名性
 抵抗感が希薄となり、感覚がマヒし、
 行動がエスカレートする。
(ネット上の人と会う、ネットで悪口)

~判断力や批判力が未成熟なため、
 興味本位で情報に飛びついたり、
 情報をうのみにしたりする。

~非行少年は、ネットのトラブル経験
 (被害・加害体験)が多い。
(NHK時事公論
 「ネット社会と子供の犯罪」から)



〇非行防止に向けて

・法教育
(法的な枠組みや手続きの流れについての理解)
 いたずら半分、軽はずみな言動が
 法律にふれる行為につながることもある。
・ネットリテラシー教育
 家庭内で、親子でルール作り 等
 加害者にも被害者にもならないように。
・周囲(自分自身や家族)に与える影響を想像する。
 もし、自分が被害者の立場になったら、
 加害者となったら・・
・規範の内在化
 自己肯定感を高める。
 人に迷惑なことはしたくない 等

◎非行少年・若年犯罪者の意識調査
  (H23年版犯罪白書 より)
・対象:非行少年(少年鑑別所在所中)
    若年犯罪者(30歳未満の受刑者)
・「法律で禁じられているような
  悪いことをしようと思ったとき、
  あなたを思いとどまらせる
  [心のブレーキ』になるものは何ですか?」
 →おおむね7割以上の者が「家族」と答えた。
 *「罰せられるから」よりも、
  「家族や身近な人の存在」の方が、
  抑止の理由として多かった。


〇子どもとのかかわり

・子どもの行動に常に関心を。
 いつもと違う様子はないか、
 何かあれば声掛けを。
・話しやすい・相談しやすい雰囲気を、
 日ごろからつくっておく。
・プラスの視点で接する
 良い点を見つけてほめる。
 「これだけしかできない」でなく
 「ここまでできた」
・「結果(成果)」に加え、
 「過程」や「周りに与えた良い影響」
 などにも言及。
→あなたのことをよく見ている、
 大切で必要な存在である、
 というメッセージになる。
~子どもも親(大人)の姿をよく見ている。


◎コミュニケーションの取り方
 相手を主語にする(YOUメッセージ)より、
 自分を主語にする(Iメッセージ)で。
・YOUメッセージ
 「あなたは、なぜ~~しないの?」
 「あなたは、もっと~~しなさい」
 相手に対する批判、説教につながりやすい。
・Iメッセージ
 「私は、~~したらどうかと思うけど」
 「私は、~~してもらうと助かる」 
 自分の気持ちを素直に表現。
 コミュニケーションが広がる。



◎発達上の生きづらさを抱えた子どもたちに
・話の内容は、シンプルに伝える。
・具体的、視覚的情報を用いる。
・大きな声での命令や叱責はしない。
・できていることを認めてほめる。
・ソーシャルスキルの獲得。
・違法行為については毅然とした態度で。
*環境を整備し、働きかけを工夫することで、
 望ましくない行動を変化させていくことは可能。

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次は、「問題行動への対応」です。


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1Fソファーにて、

『また撮ってるんだ・・』

まん丸目とまん丸顔だね (*^^)v

(2918年5月下旬 夜)
(前々々記事画像撮影日の夜のこと)






収容少年に関して

2020年02月04日 | 学習ノート3
前記事の続きです。(Prat4)

静岡少年鑑別所  所長
 吉田智子 先生による
「少年非行の現状
 子どもたちの心と大人の対応」
(平成30年(2018)5月 )より


〇最近の少年鑑別所入所者の特性 等
・入所者数:減少傾向
      10年前の約半数
 ・子どもの実数 減
 ・集団的な非行 減  のため

・特殊詐欺(受け子)
・単独非行化
 共犯者のある非行の割合は減
・ネット上のやりとりに端を発した非行
 大人から見えにくい、把握しづらい。
・非社会的で対人スキルに乏しい少年
 一見まじめでおとなしい子
・医療・福祉面でのケアを要するケース
 (精神障害(発達障害) 虐待 貧困)


〇収容少年の心理的特性 等
・安心して落ち着ける「居場所」がない。
 (家に帰っても1人、家族が頻繁に変わる 等)
・自己評価や自己肯定感の低さ
 (自分なんてどうなってもいい 自傷 自殺企図)
・愛情飢餓感、不充足感
・対人不信感(誰も信じられない)

~非行などの問題行動は、
 少年たちの「心のSOS」
 ex.窃盗・・物ではなく愛情が欲しい
       仲間に認められたい

*非行でしか心の叫びを出せない。


〇少年鑑別所への収容による変化
・表情や態度などの変化
 和らいでいく。
・自分自身、自分をとりまく周囲
 (家庭、学校、職場など)について
 考えようとする姿勢
・非行への内省
・大人への信頼感の回復
・今後に対する前向きな姿勢

~限られた期間内でも、少年たちは変わる。
 →本当の立ち直りはこれから
 →心に寄り添う形で息の長い支援を

*希望者にぬいぐるみを貸すこともある。
 →落ち着く子が多い。
*厚い本を初めて一冊読み切った、という子もいる。


〇収容少年と接する上で気を付けていること
・丁寧に対応する。
  肯定的表現で。
  よい点を見つける。
・注意・指導は、その理由を伝える。
・面接
 ・本人の話をじっくり聴く。
 ・本人のとらえている世界を知り、
  受け止める。
・親の悪口は言わない。
 本人が言っていても、同調しない。
・常に関心の目を向ける。
  声かけ、日記へのコメント 


次は、「非行防止に向けて」です。


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階段で、何かを期待しているマリン。

顔を少しかしげて・・

キミはホントに かわいい顔してたね。


ん? 何か期待している?

上から何か、出てくるかな・・

(2919年4月下旬 昼)





観護処遇

2020年02月01日 | 学習ノート3
前記事の続きです。(Prat3)

静岡少年鑑別所 所長
 吉田智子 先生による
「少年非行の現状
 子どもたちの心と大人の対応」
(平成30年(2018)5月) より


少年鑑別所の業務

2 観護処遇

・観護の措置がとられて少年鑑別所に収容された者に対する、
 鑑別をのぞく、処遇のすべてのこと。
・収容期間は、審判前に、
 おおむね4週間、最長8週間。

・少年をよく観て観察し、保護的にかかわる。
・規則正しい生活の中、
 落ち着いた気持ちで審判に臨めるよう、
 在所者の心情の安定に努める。
・在所者の健全な育成のための支援。
 生活態度への助言・指導
 学習、文化活動等の機会の提供
ex. 個別学習指導 学習用図書貸出
  保健講話、就労講話
  絵本の読み聞かせ、レクリエーション
 etc.・・・

・基本は個室。
 静かな環境の中で自分を見つめる。
・規則正しい生活と栄養バランスのとれた食事。

・少年院のように、本人への教育や
 本人の問題性の解決はしない。



3 地域援助

・「法務少年支援センター」として
 地域社会における非行及び犯罪の防止に向けた活動。
・個人援助、機関等援助
 能力・性格の検査
 心理相談
 講演、研修
 法教育授業(中学校出前授業等)


・・・・・・・・

次は、
収容少年の特性等に関するお話です。


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またまた、1Fソファーにて、

この日は、熟睡マリン。



上から・・



大接近・・ 



『zzz...』

いつまでも熟睡マリンでした。

(2918年6月上旬 昼)



あ、もう2月ですね。
やっと、少々冬らしい寒さになってきましたが。
感染症に気を付けて、
暖かい春を待ちましょう






鑑別

2020年01月30日 | 学習ノート3
前記事の続きです。 Prat2

静岡少年鑑別所  所長
 吉田智子 先生による
「少年非行の現状
 子どもたちの心と大人の対応」
(平成30年 5月 聴講) より


少年鑑別所の業務

1 鑑別

*医療において、
 病気の原因を明らかにし、
 治療方針を立てる ことと同じ。

・なぜ非行におよんだのか。
 (行動の背景にある心を理解する)
 どうすれば立ち直れるのか。
 (それぞれの非行の意味に応じた立ち直りのための方法)
 問題性だけでなく、
 立ち直りにつながる本人の長所や強み、
 社会資源にも注目する。
 ex.窃盗「欲しかったから」
 ・・その背景の心をみる。
 (家庭に居場所は? 学校適応は?)


少年を理解(鑑別)するための方法
①面接
②心理検査(知能検査・性格検査・適性検査等)
③行動観察
(通常の行動観察と意図的行動観察(作文や絵画))
④医学的検査や診察
⑤外部資料の収集(外部の関係機関からの情報)


〇鑑別通知書
 ・家庭裁判所に送付する。
  審判や、その後の指導・援助に活用。


〇審判:家庭裁判所が実施
・立ち直りのために、
 本人に対してどのような働きかけをするのが必要であるかを決定する。
・審判は非公開。

主な審判結果
・保護観察
 ・社会内で改善更生を図る。
・少年院送致
 ・再非行の恐れが強いケース
 ・施設内で矯正教育を受ける。
・自立支援施設送致
 ・非行がそれほど進んでないケース
  家庭に問題があるケース 
 ・開放的な福祉施設での生活指導。
  (厚労省所管の施設)
・検察官送致(逆送)
 ・18、19歳で殺人等のケース
 ・刑事処分。成人と同じ扱いに。


次は、
「観護処遇」と「地域援助」
についてです。


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で、本記事のマリンちゃんはこちら。
1Fソファーにて、

すっごい眠そうだね。



やっぱりね。



『ふぅ』



『なにか?』

いや、べつに。
マリンちゃんはかわいいねって思っただけ。

(2918年5月下旬 昼)