深夜の怪

なぜ、オカラなのか。
それが問題だ。

今、オヤツをつくっている。
本当にたまにだが、私はどうしても深夜に調理をせずにいられないタチらしい。
延々と夜が明けるまで作り続けるのである。
今回はもう２日も続いている。もちろんアテネは関係がない。

オカラだ。
わたしは今オカラを使った甘いモノを次々と作りだしている。
今、オカラケーキなるものができあがった。
これは昨日作って奇跡的にブラウニーのような味に仕上がったから自信を持って作り出した。
小麦粉の代わりに全部オカラにし、バターをいっさい使わない
ヘルシー度にかかわらずこのしっとりさ！！ちょっと天才。

今日新しく考え出したのはクッキー。
今出来上がった。

・・・なんだろうこれ。何かの味に似ている。
不味いとかうまいとかここでは問題ではない。
それは主観の問題であって、うまいっていう人もいるかもしれないからだ。まずいんだけど。

そうだ！スイトンだ！！スイトンがうす甘くなった味！！！
スイトンとは小麦粉と水をまぜてゆでたものだ。
強いて言えば塩が隠し味だろうか。

ところで、なぜこの食べ物はスイトンがほんのりうす甘くなっってまわりが乾燥している気がする
レーズン入り蒸しパンのような食べ物になったのか。
おからとヨーグルトとかシナモンとかミューズリとかBPとか
いろいろ入れたのに全く蒸発してしまったらしい。
これだから料理は不思議だ。
サスペンスだ。
犯人はだれか。
被疑者は出来心で入れた小麦粉だ。
材料の分量はもちろんすべて私の目分量だから疑わしい事この上ない。

なぜオカラなのかはもはや問題ではない。

そんなことよりも私は真犯人を知っている。
ミステリーにどんでん返しは欠かせないではないか。
卵とバターだ。入れるの忘れた。

ああ、忘却は罪である。