店主のたわごと

まれ助堂店主、八神まれ助の煩悩吐き出し処。
小次健、やおい、BLが含まれます。意味の分からない方嫌いな方はご遠慮下さい

閑話休題

2017-05-14 14:35:39 | 日記
皆さまこんにちは〜♪
毎度まれ助でございます(●´ω`●)


若誕の途中ですが、今日は閑話休題です。

まれ助の話は、色々裏設定を決めて書いています。
先日の若誕の最後に書いていた、2人の出会いや家の場所等々。

中でもいつも探しているのが、若島津の名古屋の部屋と、オヤジシリーズの2人が住んでいるマンション。

名古屋の部屋は1LDKの設定なんですが、これがなかなか良い間取りが見つからなかったのです。
でもやっと理想の間取りを見つけました!

それがこちら!



この部屋、実はシニア向けの終身マンションなのです。2人でも1人でもオッケーなこのマンションの間取りは、かなり理想的。

*角部屋で風呂トイレが別。
*部屋が隣り合っていない。
*洋室が7畳もあるのに、リビングダイニングも約11畳ある!

これなら日向が泊まりに来ても大丈夫!
隣と離れてるから声を気にしなくても良いしね♪

今まで漠然とした間取りで書いていたけど、これからはこの間取りで書いていこうと思います╰(*´︶`*)╯♡

オヤジシリーズの方はまだ探し中。
良いかなって思っても、どこか納得いかなくて‥
マンション全盛期だった以前と比べて、最近はマンション広告も、あまり入らなくなってきちゃったけど、理想の間取りを探していきたいと思います(^皿^)


それでは本日もご覧いただきありがとうございました!
次回は若誕です♡
どうぞお楽しみに〜♪
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この恋の行方は(8)

2017-05-13 06:10:44 | 若誕





日向に手を引かれて階段を登る。
防犯の為か常夜灯があるので、足元には不自由はなかった。

登り切るとそこは小さなお社があるだけの簡素な神社だった。常駐の神主はいない為、夜は無人になっている。
日向は手を叩いて祭壇に挨拶をすると、石段の縁に腰をかけた。
「座れよ」
そして自分の隣を叩いて、若島津に座るよう促す。言われるまま若島津は日向隣に腰を下ろした。
「今日は楽しかったか?」
「うん‥」
そのまま沈黙が流れる。

若島津は薄暗い神社に、日向と2人きりという状態に心ざわついていた。心臓の音ばかりが耳に響き、周りの音が聞き取れない。
これが寮の部屋だったらなんて事はないのだ。
だが夜も更けた神社に、しかもよりによってこの神社にいる事が、若島津の鼓動を激しくさせていた。

「‥‥てるか?」
「えっ?なんですか?」
自分の鼓動に気を取られていた若島津は、日向の声が聞こえず聞き返した。
「だからここの神社を、覚えてるかって聞いたんだよ」
ビックリした顔の若島津に苦笑しながら、日向が繰り返す。
「そりゃあ‥」
忘れるわけがない。ここは日向と初めて会った所なのだ。


それは4年生になったばかりの時だった。

その日若島津は、空手の稽古中に禁じ手を使ってしまい、師範に反省として町内のランニングを命じられた。
途中この神社の階段を上がって、下れば折り返しというところで、若島津は神社の木の上に何かが引っかかっているのを見つけたのだ。
気になった若島津は登ってみることにした。
木登りは得意だったし、怒られたことでムシャクシャしているのもあった。大人の意に反することをして、僅かながら反抗してやろうという気持ちもあった。

だがこれがいけなかった。

引っかかっていると思ったのは鳥の巣で、怒った親鳥に攻撃されてしまったのだ。
慌てて木から降りる途中、若島津は足を滑らせて木から落ちた。
ほとんど降りていたので、普通に落ちれば打ち身程度で済んだはずだったのだが、登った時に折ってしまった枝が引っかかり、若島津の脚を切り裂いたのだ。
丈夫なはずの道着は無惨に切れて、赤く染まった。

最初に思ったのは不味い!だった。こんな不手際を起こしてまた怒られると。だが立とうとして激痛が走り、そのまま座り込んで動けなくなると、今度は恐怖が湧いてきた。

既に日が傾いてきている。助けを呼ぼうにも、この神社には滅多に人が来ないのを知っていた。

‥‥どうしよう‥

泣きそうになるのをこらえて、若島津はギュッと目をつぶった。
どうにかして自分で帰らなくては。そう思った矢先だった。

「おい!お前大丈夫か!?」

不意に声をかけられ、若島津はビクリとして顔を上げた。

「怪我してんじゃねぇか!」
声をかけた主は驚いたように駆け寄ってきた。
歳は自分よりも少し大きいだろうか。そこには見たことのない少年が立っていた。走っていたのか、汗の浮いた額を袖でグイッと拭く。
「どうしたんだよ?お前1人か?」
若島津が頷くと、少年はチッと舌打ちをした。
「家はどこだ?」
「‥6丁目‥」
若島津が告げると、少年はマジかよ!と天を仰いだ。
「仕方ねぇ、俺ん家の方が近いから、俺ん家行くぞ」
そう言うと少年は若島津に背を向けた。
「えっ?」
事態が飲み込めず狼狽える若島津に、少年は何やってんだとばかりに振り返った。
「おぶってやるから乗れよ。それとも自分じゃ無理なのか?」
少年は返事を待たずに、若島津の手を取った。戸惑っているうちに、腕を引っ張られ背に引き上げられる。
「しっかり掴まってろよ」
同じ位の体躯のどこにそんな力があるのか、少年は若島津を背負うと、ふらつくことなく神社の階段を降りていったのだった。


その時の少年が日向だった。
偶然が偶然を呼んだ出会いだった。
あの時日向の家に連れていかれ、日向の母に手当てをしてもらった。
この縁で日向と友達になり、サッカーを教えてもらうようになったのだ。

この出会いが若島津の運命を変えた。
あの時うっかり禁じ手を使わなければ。使ってランニングをしても木に登らなければ。木に登っても落ちなければ‥
どれ1つ欠けても、日向とは出会えなかった。自分は今もサッカーをせずに、地元で空手だけに励んでいただろう。




*************************************


そんなこんなで以下次号です

どうも皆さまこんにちは〜!
毎度まれ助でございます!

今回はチラッと日向と若島津の出会いを書いてみました( ̄▽ ̄)
まれ助の所は、若島津が怪我をしているのを、日向が助けて出会ったと言うのがどの話でもデフォになっております。

日向と若島津は同じ町内ですが、出会った頃はかなり離れていて学区は別。
日向父が亡くなったことで引っ越して、前よりはかなり近くなったけど学区はやっぱり別です。
なので一緒の学校は中学校から。
お互い学校での姿は見たことがなかったから、きっと新鮮だったろうなぁ‥なんて妄想しています(笑)


それでは本日もご覧いただき、ありがとうございました!
次回で終われるかな?
頑張りまっす(●´ω`●)


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この恋の行方は(7)

2017-05-08 11:04:12 | 若誕





おやっさんのおでんは、今日が仕事納めという人も多く、年の瀬でも大人気だった。
厳しい冷え込みの中、湯気を立てるおでんと赤い提灯は、誘蛾灯の様に人を引き付けた。
今日は手伝いではなく、お客として来たつもりの2人だったが、忙しそうなおやっさんの様子に自然と手伝い始めたのだった。

「悪いな、2人とも。今日は俺が誘ったのによ」
ビールを運んだり食器を洗ったりする2人に、店主は申し訳なさそうに言った。
「この状態で座ってるだけなんて、それこそケツがむず痒くなっちまいますよ。好きで手伝ってるんだから、気にせんで下さい。なあ、若島津」
日向言葉に、若島津もコクンと頷く。
「そうは言ってもよう、小次郎はともかく健坊にまでやらせてんのはなぁ」
「俺は楽しいです」
若島津はニコニコと食器を洗っている。
楽しいんならいいけどよ。店主はため息をつきながらそう言って、お客の注文を捌いていったのだった。

客足が落ち着いたのは21時を回っていた。
途中念願のおでんにもありつけた若島津は、終始機嫌良く働いて、今はいつもとは違う疲れを心地良く思っていた。

「すまん!だいぶ遅くなっちまったな。親御さんが心配するだろうから、もうお前たちは帰りな」
そう言われて帰り支度を始めた2人に、おでんのお土産とむき出しの5000円を握らせた。
「おやっさん!」
驚いて日向は返そうとしたが、ちっと早いけどお年玉だと店主は受け付けず、2人はお礼を言っておやっさんのおでん屋台を後にしたのだった。

「結局働かせちまったな」
悪そうにそう言う日向に、若島津はかぶりを振った。
「楽しかったです。おやっさんのおでんも食べたし、お土産までもらったし」
若島津の穏やかな笑みに、ドキリとした日向は慌てて目を逸らした。
「遅くなっちまったな。早く帰んねぇと」
すると若島津はちょっと寂しそうな顔をした。
「もう帰らないとダメかな‥俺、もうちょっとあんたといたいな‥」
若島津にとってもこんな誕生日は初めてだった。
大好きな日向と大好きなおでんを食べて、しかも夜に出かけている。
中学生という年齢の若島津にとって、それはとても特別な事だった。それがもう終わりと告げられて、少し寂しくなってしまったのだ。

だが年末の慌ただしさで、末弟にまで構っている余裕のない自分の家に比べて、日向には家族が待っている。滅多に帰ってこない長男を、できるだけ側に置いておきたいと思うだろう。
思わず言ってしまった言葉を、若島津はすぐに後悔した。
「‥ごめん。みんなあんたの事待ってるよね」
「‥そうだな、10時までに帰れば大丈夫じゃねぇか?」
えっ?と俯いていた若島津は顔を上げた。
「この辺で座れるところって‥ああ、あの神社に行こうぜ」

そうして戸惑う若島津の手を引いて、日向は神社の階段を登ったのだった。




***************************************


皆さまご無沙汰しております!
久しぶりのまれ助でございます!

お待たせしました、やっと若誕の続きです。
先月末に家庭訪問が終わって、やっと小学校入学フィーバーが終わりました〜!
いやぁ‥入学準備も大変だったけど、その後の書類地獄とか、子供が慣れるまでの通学補佐とか色々ありました‥(>人<;)

やっと終わったと思ったらGW突入‥
我が家は残念ながら両親共に仕事なので、私の仕事場に連れて行って見ながら仕事をするという、親子共々苦行のGWでしたorz
GW明けの今日、娘は泣きながら学校に行きましたよ(^◇^;)

そんな訳でこちらもひと段落つけました!
今までよりもペースを上げて、若誕の話を進めたいと思います。
ってももう少しなんですけどね〜(^◇^;)

マイペースではありますが、どうかお付き合いよろしくお願いしますm(_ _)m

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