店主のたわごと

まれ助堂店主、八神まれ助の煩悩吐き出し処。
小次健、やおい、BLが含まれます。意味の分からない方嫌いな方はご遠慮下さい

ネズミがチュウとも言わないよ~~

2007-03-28 02:57:06 | お知らせ
ずっとご無沙汰で申し訳ありません(汗)
ただいま実生活がてんやわんやになっていますです~~(=_=;
来月は延び延びになっていた引っ越しがあるというのに、部屋の中はカオス状態です。ヒィ~~
そんな中ウチのマク兵衛のかわいい相棒、マウスがぶっ壊れました(泣)
どうも線が断線したらしく、今現在はトチ狂ったようにポインターをあちこちに飛ばしまくったり、急に頑固一徹のようにてこでも動かなくなったりしています。
ああ~~物入りな時に壊れないでくれよ~~

そんな訳でまたしばらく投稿がないかもしれませんが、もしかしたらチョロリと書いているかもしれないので、時々のぞいてみて下さいね~~!
ああ、早く『一つ屋根の下で』を終わらせて、違うの書きたいよ~~
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一つ屋根の下で(4)

2007-03-14 22:21:14 | 小話
「元気出してくださいよ」
落ち込む日向を見かねたのか若島津が慰めの声をかけた。
「そんなに元気がないように見えるか?」
もう普通にしているつもりだったのだが、若島津にはそうは見えなかったらしい。
「空元気は元気じゃありませんからね。悲しいんなら愚痴を言っていいし、泣いたっていいんですよ。反町なんか振られたって言っちゃあ、しょっ中泣き言を言いに来てたじゃないですか」
反町と一緒にするなと言いかけてやめた。
若島津の優しさに、少しだけなら甘えてもいいかもと思ったのだ。
「んじゃ、ちょっとだけ…」
日向はコイコイと若島津を側に呼ぶと、隣に座った若島津の肩口に額を落とした。
若島津は一瞬驚いた様だったが、すぐに体の力を抜くと、日向の背と頭をあやすように撫でた。
日向はその優しい仕草に涙がでそうになった。
彼女の事は嫌いではなかった。女バスなので背が高く骨太ではあったが、抱いた身体は柔らかく、肌を合わせても凛としたたたずまいを 持った彼女の雰囲気をむしろ日向は好きだった。
ここで日向はふと気が付いた。彼女のあの雰囲気はとても馴染みのあるものだった。だから日向は抵抗なく彼女と付き合えたのだ。
ずっと不思議な気がしていたのだが、今それが誰に似ていたのか気が付いた。
――若島津だ…
日向は惑乱した。気が付いた些細なことは、大いなる衝撃を伴っていた。
(なんてこった。俺は若島津と似ていたから、彼女と付き合っていたの…か?)
つまり自分の好みは若島津ってことらしい。
そう自覚した途端、触れ合った肌の熱さや鼻孔をくすぐる若島津の、不思議と甘く感じる体臭にクラクラとしてきた。
思考がまとまるよりも早く、身体の方が反応してしまっていた。
やばいと思った。もう失恋の痛みなどどこかへ吹っ飛んでしまった。
――やばい! マジでやばい!
失恋を慰めてくれた親友に、欲情しているなどとバレたら、一生軽蔑の目で見られてしまう。
自分の単純さに呆れて物も言えないが、今はとにかくばれないように、若島津の前から去らねばならなかった。
「サンキユ、もういいわ」
これ以上触れていたら、ヤバイどころじゃなくなってしまいそうな気がした日向は、そうとバレないように若島津に背を向けて立ち上がった。
「顔洗ってくる」
別に泣いた訳ではなかったが、どこかで頭を冷やしてこようと、日向は若島津の顔を見ることなく部屋を後にしたのだった。
****************
春がキターッ!

今日はホワイトデーなので、甘いのをアプしようと思ったけど断念(爆)
なんだかいつも通りのヘタレ日向になってます(ガックシ)
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一つ屋根の下で(3)

2007-03-12 23:29:27 | 小話
高等部に上がった頃、日向に彼女ができた。
中等部の時、やはり全国大会常連である女バスの部長だった娘で、日向とは部長会で何度も顔を合わせていて、知らない仲ではなかった。付き合ったきっかけも彼女の方から言い出したのだ。彼女のさばさばとした気性が嫌いではなかった日向は、そんなのもありかなと付き合い始めたのだった。
それから半年が経ち、二学期が始まってから半月もした頃、日向は振られてしまった。
付き合い始めた時も「日向、フリーならあたしと付き合ってみない?」と言われて始まったのだが、終わる時も「日向は友達でいる方が付き合いやすい」という理由であっけなく終わってしまったのだった。
別段好きでたまらないというよりも、仲の良い友人の延長といった感じで付き合っていた日向だったが、それでも肌を合わせた人間に別れを告げられたのは、さすがにこたえた。
自分にどういった非があったのか分からないだけに、余計にこたえたのかもしれない。
それから日向はらしくもなく、しばらく落ち込んだ日々を送っていた。

***************
日向さん経験済みの巻★
高校生一年生です♪

なんだか週間連載みたいになっていますね(汗)もうちょっと頻繁に書きに来ますデス~
のぞきに来てくれている方々、本当にありがとうございます~v
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一つ屋根の下で(2)

2007-03-05 23:17:36 | 小話
日向が入り口のジッパーを閉めてしまうと、そこは完全に隔離された空間になった。
若島津はわずかに身じろぎをした。隣にある日向の体温が何か気恥ずかしさを誘った。日向が上を向かずに自分の方に顔を向けていた所為かもしれない。
暫くすると日向の言う通り、テント内の空気が暖まってきた。ふんわりとした暖かさが充満する。
「あったかい……」
「なっ?」
そのまま二人とも何も言わず、沈黙だけが流れた。若島津も最初こそは緊張したが、見知った気配と匂いは緊張をほぐし、眠りを誘った。
「若島津、まだ起きてるか?」
若島津がうつらうつらとしかけた時、不意に日向が言った。ぼんやりと目をあけて日向を見ると、既に日向は上を向いており自分を見てはいなかった。何となくホッとしながら、返事を返す。
「なんですか?」
「おまえに言っとかなきゃいけない事があってよ」
いつになく真剣な声。若島津は半覚醒だった頭を振って意識をはっきりとさせた。日向の態度から、自分もきちんと聞かなければいけないと思ったからだ。
「おまえは俺の家を知ってるだろ?」
予想と反して日向がなぜ今さら、自分の家の事を言い出したのか不思議に思ったが、若島津はコックリと頷いた。
日向の家は六畳二間に、風呂トイレ台所がついた平屋の一軒家だった。今はあまり見られなくなった家作というもので、同じ敷地内に同じよう家が一メートルほどの間を空けながら、何件も建てられている中の一つだった。
「親父が死んでから、俺達一家五人があの家に押し込められたように暮らしてきた。だからこの東邦に来た時、あまりにも広い空間に放り出されて俺は正直不安だったよ」
若島津は顔にこそ出さなかったが、日向の告白にかなりショックを受けていた。日向はいつでも自信満々で、東邦に来た時も高みだけを目指していて、そんなネガティブな感傷を持っているようには見受けられなかった。
………自分は日向さんをちゃんと見ていなかった……?
若島津は日向を一番理解していると、自惚れていたことに気が付いた。血の気が引き、手が冷たくなってきた。
「だけどおまえが来てくれた」
日向は若島津に視線を合わせると、その黒目がちな瞳を覗き込んだ。
「おまえが来てくれたから、俺は俺のサッカーができた」
日向は冷たくなった若島津の手を握ると、その手を自分に引き寄せた。
「この手が俺のサッカーを支えたんだ」
「日向さん…」
「おまえ夏の大会で優勝できなかったら、サッカーをやめるって言ったんだってな?」
若島津はギクリとした。確かに若島津は夏の大会前に、父親とそう約束した。売り言葉に買い言葉だったが、その時は自分なりに切羽詰まっていたのだ。
若島津はこの事を誰にも言わなかった。なぜその事を日向が知っているのか。
「おまえの姉ちゃんに聞いたんだ。うっかりポロッと漏らしちまったのを、俺が強引に聞いたんだ」
日向は手を握ったまま、唸った。
「良かった。おまえがサッカーをやめないで本当に良かった」
黙っていたことを怒られると思っていた若島津は、日向の言葉に泣きそうになった。
父親に言ったあの賭けは、自分のエゴだ。そのエゴで日向を傷つけてしまった。
「ごめん… 日向さんごめんなさい…」
言葉をだしたら涙がこぼれた。こぼれた涙は嗚咽を誘った。
「違う。俺はおまえにそんな事を言わせたい訳じゃないんだ。ただ俺は…」
若島津を失うと思ったら、足下が崩れ落ちる様な喪失感に恐ろしくなったのだ。
自分にとって、若島津が必要なのだと思い知らされた。
日向はその事を伝えようと口を開きかけたが、上手い言葉が見つからず、結局何も言うことはしなかった。
代わりに謝りながら泣いている、若島津の頭をあやすように抱きしめたのだった。

****************
これで中学生は終わり~
まだくっついていないので、ピュアピュアです(笑)

今日は「さくらん」を見てきましたv
某サイトさまの花魁島津が頭にあったので、始終ニヤニヤしっぱなしでした(苦笑)
エロシーン若島津変換だったので、その時の顔を誰かに見られていたら、ただの危ない人だったに違いないのでした(爆)
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