(東京地形地図をグーグルアースにのせてみたもの)
今年は台風による洪水、土砂崩れなどの被害が大きいですね。
少し前まで、あまりの風雨の激しさに家が壊れるかと思いました。(;^_^A
以前、荒川の歴史・・寛保2年(1742)と天明6年(1786)の洪水について
書いたブログをもとに、地図をひろげてみてみました。
「・・・大水は小菅から本所、深川に侵入、浅草、下谷から江東一帯は
泥海と化す。」
「、川口から岩淵方面は一面、水海となり、飛鳥山から川口の善光寺の屋根だけがみえた」
東京地形地図(上記)の青い部分は、水浸しになったということですよね。
荒川放水炉開削前と比べてみた・・
今昔マップ2をグーグルアースにのせてみたもの。平成10年測地図
(今昔マップ2をグーグルアースにのせてみたもの。明治42年測地図)
もともとは、洪水がおこる土地、地形なのだ。
そして、洪水は、悪いことばかりではなかったのだ。
土地を豊かにし、豊穣をもたらすものとして、昔の人は水塚などの知恵で
暮らしてきたのだった・・・と以前学んだことを思い出しました。
(→水防施設「水塚」・・・先人の暮らしの知恵2007-10-05 )
防災施設、システムを講じても、人のやることにゼロリスクはない。
自然とともに生きてきた歴史をふりかえると、
忘れてきたことがたくさんあるような気がしています。
※参考文献:「都市を往く荒川」、荒川下流工事事務所
先日の名古屋・庄内川の氾濫で大騒ぎしておりましたが、あの辺りも本来は居住地には不向きな氾濫原の低地に住宅が密集した為でしょうね!そもそも人が住むには向かない所に家を建てておいて行政にすべての責任を転嫁するのも如何なものでしょうね!(先日の地震による埼玉・茨城内陸部の液状化箇所も同じですね)
もっと地形を見る目を持つようにしたいものです。(※しかし現実は学校教育での地理・地形図の扱いはほとんどなされていない様です。教育大学の教授が嘆いていました。)
ゆとり教育はなんだったのでしょう。
うちの子達もゆとりで育った世代・・残念でなりません。
ゆとりが必要なのは、防災に対する考え方なのかもしれません。
ムダになっても幅を持たせた備えが必要ですよね。
我が江戸川区の約7割は、ゼロメートル地帯。
地盤沈下によるものですが、365日ポンプ排水しなければ
水没する街・・住むに適した街ではありません。
私も最近やっと地図をみて、あれこれ考えるようになりました。
みんな地図をみながら、自分の住む街への関心が高まるといいですね