「馬場小室山遺跡クリーンアップ大作戦と青空考古学教室」で、お土産にいただいた葉書
この日の最後は、三室公民館での「土偶談話会」でした。
矢花由希子さんと鈴木正博さんを講師に、様々な土偶の解説や学びの楽しさを勉強しました。
土偶の大半は女性の姿をしており、妊婦をかたどったものが多いそうで、ほぼ完全な形での出土はないそうです。
どこかしら恣意的にこわされており、その解釈で学説もいくつかにわかれているといいます。
いくつもの学説のなか、私が気になったのは、疾病治療説と豊穣祈願説です。
疾病治療説は、土偶を自分の身がわりに病や傷の患部をもぎ取り、再生を祈願するという説で
身代わりという点で、雛祭りのもとになったいわれのある「流し雛」などが浮かび、しっくりくるような・・。
少し視点をかえて、日本がまだ日本ではなかった頃、日本人ではなく単なる人だった頃の世界感を想像し
土偶に託した人々の思いを考えてみると、豊穣祈願説有力かなぁ・・・?
「古事記」の「オオゲツヒメ」や「日本書紀」の「ウケモチ」などにみられる遺骸から作物が出てくる神話から、
土偶を女神にみたてて、それを破壊(殺害)することで、豊穣を願ったというものです。
類似した説話が、東南アジアをはじめ様々な国にみられるというものです。
ほかに、土偶は様々な謎があり、貫通孔のある土偶のお話なども興味深かったです。
自由に想像して、いろいろ楽しんでみてくださいとのことでしたので、私なりに考えてみたのでした。^^;
「馬場小室山遺跡クリーンアップ大作戦でみつけた「浦島草」という珍しい野草
総持院のぼたん・・馬場小室山遺跡に学ぶ市民フォーラム実行委員会の方のご案内にて
見沼の自然、歴史をまさに体感することができ、そして市民のみなさんの郷土にたいする熱い想いに触れ
実に有意義で楽しい一日でした。(^^)
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