エドルネ日記

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平成18年4月一之江名主屋敷葺き替え工事見学会

2010-10-06 | 江戸川区

平成18年4月の一之江名主屋敷工事見学会の写真です。
昨日に続き、一之江名主屋敷の話です。4年前参加した専門家による葺き替え工事見学会についてアップします。
(かなり時間がたっています^^;)


一之江名主屋敷は、平成18年に風雨にさらされ傷んだ屋根の葺き替え工事を行いました。
平成5年以来の大掛かりな工事であり、なかなか見られるものではないということで出かけたのでした。


葺き替え工事の際に使うひとつひとつの道具の説明です。こちらは茅をたたく道具の「ツチ」の説明


ハサミは扱いやすいように刃先が反り返っています。


茅を切る道具の「押し切り」


左から「ハサミ」「ツチ」「タタキ」「イネ、ムギ」「ススキ」「ヨシ」下にあるのが押し切り
・・これらが茅葺き屋根を作るのに必要な道具と材料です
ちなみにイネ・ムギ→ススキ→ヨシの順に強度が強くなるそうです。名主屋敷に使用したものは静岡から取り寄せたススキです。


茅葺き屋根の構造の説明を受け、上の道具と材料でどのように作られるか説明を受けました。

雪国とそうでない地域とでは、道具も作業も違ってくるとのこと。上のツチは北国使用のもので、
雪国は茅をたたいてぎっしりしめて作るそうです。(関東は同じ用途でガチという少し軽い道具を使用)
また雪国と関東、関西などとは20センチくらい屋根の厚みが違うとのことでした。


足場から屋根を間近に見ることが出来ました。


軒下からのアングル


別アングルから。屋根の勾配も地域によって違うのだそうです

名主屋敷のふき替えには、直径25センチメートル、長さ2.5メートルの茅が約5,000束必要で、総重量は30トン超だそうで
30トンと聞くと驚きです。今回の葺き替え作業では、職人が少なくなっており、先ほど紹介した専用の道具などの調達も
新潟の職人さんにたのんで作ってもらっているとのことでした。

以上、昔もっていたブログのバックアップからリライトしました。
4年前は、区内に一之江名主屋敷のほかに、もう一軒茅葺き屋根の個人宅があるとのことでしたが、今もあるのでしょうか?
葺き替えは、10年に一度という話だったので、次回6年後はわたしは何をしてるかな。あっという間に4年すぎたので、
このままあっという間に6年すぎていくのかな・・・^^;



■関連ブログ:

一之江名主屋敷、屋根茅のいぶし(2010-10-04)

敷居を知らない子ども達・・一之江名主屋敷見学&体験(2008-10-16 )


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1 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (tenma35 たなべ)
2010-10-14 11:53:12
へえ!
国道14号沿い付近に萱葺屋根があったとは。

帰りにツルハドラックに寄るしz